建築土木学生に人気の「施工管理職」の仕事内容とは?
建築土木学生の就職先として、その多くを占める施工管理職。
施工管理職の仕事の実態をしっかりと把握し、入社後のギャップが生まれないように、就職活動を進めましょう!
この記事の目次
施工管理とは?
施工管理職とは、簡単にいうと建設現場の現場監督です。建設現場で起こるすべての工程を管理し、適正な方法・部材・工期で図面通りに建設行為が進んでいるかをチェックする仕事です。
施工管理職の魅力
施工管理職は、残業が多くて大変。そんなイメージを持っている方も多いと思います。しかし、施工管理は「地図に残る仕事」であり、自身の建築の知識を用いながら建設現場を取りまとめる「指揮者」であることなど、施工管理職でしか達成できない仕事のやりがいや魅力もあります。
「QCDSE」とは?
施工管理において、重要なポイントとして、「QCDSE」という言葉があります。これは、Quality(品質)、Cost(原価)、Delivery(工程、工期)、Safety(安全)、Environment(環境)の5つの言葉の頭文字をとったものです。施工管理の目的は、担当するプロジェクトにおいて、上記の5項目が最大限に高めながら建設行為を進めていくことです。
具体的な仕事内容
では、具体的に、施工管理職の業務内容はどのようなものがあるのでしょうか。 業務内容は大きく分けて「施工計画の作成」「現場の施工者との打ち合わせ」「QCDSEのチェック」「設計側との意見調整」「朝礼昼礼」「職人が働きやすい環境づく」があります。各項目についてご紹介致します!
施工計画の作成
施工計画とは、設計図をもとに、どのような工法で、どれくらいの工期で、どれくらいの人員配置で、建設するかを計画するものです。また、建設行為に必要な仮設の設備がどの程度必要かも検討します。
現場の施工者との打ち合わせ
以上の施工計画をもとに、現場の施工者との打ち合わせを定期的に行い、計画通りの進行状況かどうかを確認します。
QCDSEのチェック
施工管理において、重要なポイントとして、「QCDSE」という言葉があります。これは、Quality(品質)、Cost(原価)、Delivery(工程、工期)、Safety(安全)、Environment(環境)の5つの言葉の頭文字をとったものです。施工管理の目的は、担当するプロジェクトにおいて、上記の5項目が最大限に高めながら建設行為を進めていくことです。
QCDSEは、それぞれが独立しているわけではなく、工期が伸びるとコストがかかるが、後期を短くすると品質や安全性が落ちる可能性があります。その中で、状況を素早く把握し、何を優先するべきかを考えることも、施工管理職の仕事になります。
・Safety(安全):特定作業計画書の確認、注意喚起の表示、安全設備、安全通路の整備、区画整理、清掃等
・Quality(品質):施工写真、日々の現場巡視による確認。
・Cost(原価):リース品の管理、建材の数量拾い出し、建材選定。
・Delivery(工期):仮設材や建材の手配、作業間連絡調整、搬入出や現場の配置計画。
・Environment(環境):風散飛散養生、週間工程表看板の整備
設計側との意見調整
施工を進める中で、どうしても設計図通りに再現できない場合があります。この時、施工管理の立場から現実的な対策案を提示しつつ、設計側との意見の調整をします。必要があれば、設計図が修正されることも。そうして修正された図面を工事に落とし込む際に、品質や工期を担保していくことも重要な仕事です。
資格について
施工管理職に就くには、資格が必要なのでしょうか。
ここでは代表的な資格である「建築施工管理技士」についてみてみましょう。
建築施工管理技士(1級、2級)
建築施工管理技士とは、様々な用途の建物を建てる際に、現場の施工管理を行う技術者の資格であり、各工事現場に必要な「専任の技術者」です。
施工管理技士にも、1級、2級とあり、それらの違いは資格用件と建設工事の規模です。1級は、「監理技術者」2級は「主任技術者」の資格要件となります。工事の規模については、下請け業者に請け負う金額が4000万以上の現場なら1級が、それ以下なら2級以上の資格所有者が必要になります。
ある程度の規模以上の現場所長になるためには、1級建築施工管理技士が必要になることもあるようなので、キャリアアップを目指したい方には必須の資格です。
その他
そのほかにも、土木施工管理技士、電気工事施工管理技士、など様々な専門的な資格があるため、自分が関わりたい工事の種類によって、取る資格を選定する必要があります。
施工管理職がある業界
施工管理職を設けている業界は、ゼネコン、サブコン、ハウスメーカーなどの建設行為を行う業界が挙げられます。
しかし、業界ごとに建物の規模や用途、土木であれば構造物の規模や種類などが異なるため、自分が携わりたい事業領域を明確にしておきましょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
施工管理職は、普段短かな存在ではないため、資格や給料、働き方の実態など、具体的なイメージがわかない職種だと思います。その分、就職活動では、自ら積極的に情報を得て、入社後のギャップがないようにしましょう!
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