ディスプレイ業界の就活対策とは?ESから最終面接まで徹底紹介

2021年12月29日 更新

皆さんはディスプレイ業界という業界をご存知でしょうか。
ディスプレイ業界とは、建物の内装を手掛けている業界のことを指します。

内装と聞くとデザインのイメージがありますが、ディスプレイ業界の職種の中には、実際にデザインされた図面を制作する職種があるため、建築土木を学んでいる方でも充分に活躍できる業界であると言えます。

では、そんなディスプレイ業界に就職するためにはどのような選考対策が必要なのでしょうか。今回は、ディスプレイ業界の基本的な仕事内容はもちろん、主な選考フローやES・面接の傾向などをご紹介します。

ディスプレイ業界に興味がある方も、今まで知らなかったという方も、ぜひ参考にして選択肢のひとつに加えてみてくださいね。

そもそもディスプレイ業界とは?

そもそもディスプレイ業界とはどのような仕事を担っているのでしょう。

ディスプレイ業界は、展示会などのイベント会場や美術館、博物館といった文化的な施設から、オフィスや店舗、ホテルといった建物や空間の内装を手掛けています。

例えば、お台場の巨大ガンダムや東京モーターショーの内装、また、私たちの生活に身近なカフェの内装も、ディスプレイ業界の企業によってデザインされています。

ディスプレイ業界の中でも様々な職種がありますが、主に営業・企画職がクライアントから持ち帰った企画や要望をデザイナーがデザインし、そのデザインを基に制作職が実際に図面の制作を行います。

建築土木学生の方であれば、学生時代に培った図面を読み取り、制作する経験やスキルを活かすことができる為、おすすめの業界であると言えます。

では、そんなディスプレイ業界の就活はどのようなものなのでしょうか。ここからは、実際の選考フローや、それぞれの選考の傾向についてご紹介します。気になっている方はぜひ参考にして、選考のイメージを掴んでみてくださいね。

ディスプレイ業界の就活について

主な選考フロー

まず、ディスプレイ業界の主な選考フローについてご紹介します。
ディスプレイ業界の選考は、主に以下のフローで行われることが多いです。

1. 説明会
2. ES、Webテスト・SPI
3. 一次面接
4. 二次面接
5. 最終面接

ディスプレイ業界の中でも大手企業である丹青社や乃村工藝社といった企業では、説明会の前にインターンシップを行う場合があり、インターンシップに参加した人限定の選考があることもあるため、選考を受ける前にインターンシップに参加することがポイントとなります。

気になる企業があれば、早めに企業の採用ホームページなどでインターンシップを行っていないか確認をし、参加するようにしましょう。

企業によってはWebテストやSPIの課題が課せられる場合があるため、SPI対策は必要であると言えます。WebテストやSPIでは、特別に難しい問題などは出題されない傾向があるため、基本的な対策を行っておくと良いでしょう。

また、ディスプレイ業界の選考では、先ほどご紹介したWebテストやSPIといったテストとは別に、特にデザイン系の職種を志望する場合は、デッサン試験や建築にまつわる一般常識を問われる試験が課せられる場合があります。その為、今まで学んできた建築や設計に関する知識を改めて整理しておく必要があると言えるでしょう。

選考で必要なポートフォリオとは?

また、ディスプレイ業界の選考で重要となるのはポートフォリオです。

ポートフォリオとは、学生時代に制作した作品をまとめた作品集のことを指します。
設計やデザイン職での、選考の際に必要となるポートフォリオは、ESや履歴書といった書類選考の際に提出する場合はもちろん、面接時にプレゼンテーションを行う場合もあります。

書類選考でポートフォリオの提出を求められる場合、A3サイズやA4サイズの企業指定のシートにまとめることが多いです。

また、枚数が1枚、2枚と少なく指定される場合もあれば、枚数制限がない場合もあり、企業によって様々です。そのため、企業ごとに内容やまとめ方を工夫する必要があります。

面接でポートフォリオの提出・プレゼンテーションを求められる場合、作品数やプレゼンテーションの時間が指定されていることがほとんどです。企業によって指定される作品数や時間は様々であるため、あらゆる指定に対応できるように事前準備をしっかり行うことが必要となります。

また、ポートフォリオの内容はもちろん、面接官に上手く伝えるために、発表の仕方やポートフォリオの見やすさなど、基本的なプレゼンテーションに関する準備や練習を行うことも大切です。

業界研究・企業研究のポイント

次に、選考に進む前のディスプレイ業界の業界研究・企業研究のポイントについてご紹介します。

ディスプレイ業界と一口に言っても、企業によって業務内容は様々です。

例えば、様々な店舗の設計を専門的に行う「店舗設計」、文化施設といった特殊な店舗の設計を専門的に行う「特殊店舗設計」、企業のイベントや街のイベントで使用される「展示会」の設計を専門的に行う企業などが挙げられます。

もちろん、私たちの生活に身近なオフィス、住宅、家具の設計を専門的に行う企業もあります。このように、取り扱う建物や空間によって業務内容は異なります。自分自身が興味のある事業領域の企業を見つけて、業界研究・企業研究を行ってみてくださいね。

ディスプレイ業界のESの傾向と対策

では、ここからは実際の選考の傾向と対策についてご紹介します。
まず最初にご紹介するのはESの傾向と対策です。

企業によって質問項目の内容は様々ですが、主に以下の質問項目が考えられます。

〈ESの質問項目の例1〉
・志望理由
・大学時代に一番力を入れた活動
・大学時代に二番目に力を入れた活動
・一番長く続けてきたこととその理由
・人生で最大の困難や挫折を、どう乗り越えたのか具体的に説明
・自分に印象的なキャッチコピーを答え、それを説明
・最も自分らしいと思う写真(スナップ写真など)を呈示し、理由も述べる
・自分を一言で表し、理由を説明
・自覚している性格
・対人関係で心がけてきたこと

〈ESの質問項目の例2〉
・最近気になっているコトまたはモノについて、理由を含めて説明
・よく訪れる街やスポット、施設について魅力や理由を含めて説明
・好きな空間をひとつ挙げ、理由を説明
・好きな空間にもう一工夫するとしたら、どのようなことをしたいか

〈ESの質問項目の例3〉
・イメージしている志望職種の理想のワークスタイル
・理想のワークスタイルを実現するために、どのように強みを活かすか
・入社後どのような施設や空間を手掛けたいか、理由を含めて説明

ESでは、例1のようにオーソドックスな質問を課せられる傾向が多く見られます。

さらに、例2のように「好きな空間」や「好きな施設」について問われる傾向も見られます。
好きな理由を述べることはもちろん、「もう一工夫するとしたら、どのようなことをしたいか」といったような質問も課せられる場合もあるため、実際に好きな空間や施設に訪れて考えてみることも必要であると言えます。

また、例3のように、志望職種におけるキャリアプランについて問われる傾向も見られます。志望した職種で「どのような仕事をしたいか」、「どのような働き方をしたいか」という点について、「なぜその企業でなければならないのか」を意識しながら答えるようにすることが大切です。

一次・二次面接の傾向と対策

次に、一次面接の傾向と対策をご紹介します。
最初に簡単な自己紹介を行った後、主に以下の質問をされる傾向があります。

〈一次・二次面接の質問項目の例〉
・企業の志望理由
・業界の志望理由
・入社後はどのような案件を手掛けたいか
・好きな施設は空間について、理由を含めて説明

一次面接や二次面接では、志望理由やキャリアプラン、また挫折経験などのパーソナリティに関する質問がされる傾向があります。基本的にESの深掘りが多いため、きちんと自己分析をして答えられるようにしておきましょう。

また、一次・二次面接では書類選考の際に提出したポートフォリオのプレゼンテーションを行う場合が多いです。企業によっては、ポートフォリオとは別に、一次面接の前に「あなたの欲しい居場所を考えてください」といった課題が出され、プレゼンテーションを行う場合もあります。

ポートフォリオでも事前課題でも、プレゼンテーションの基本的なポイントを押さえ、面接官に上手くアピールすることがカギとなります。内容はもちろんですが、どうすれば自分の強みが伝わるかを考えながら練習しておきましょう。

最終面接の傾向と対策

次に、最終面接の傾向と対策をご紹介します。
最終面接では、主に以下のような質問がされる場合が多いです

〈最終面接の質問項目の例〉
・志望理由
・大学時代に一番力を入れた活動
・大学時代に二番目に力を入れた活動
・どのような空間に携わりたいか
・他社と比較し、なぜその企業なのかを説明
・(自己紹介に関して)なぜそのようなパーソナリティを持つようになったのか
・他の企業の選考状況

志望理由やパーソナリティに関する質問など、基本的にESを深掘りした質問が多く、また他社の選考状況なども聞かれることが多いため、「なぜその企業でなければならないのか」という志望度をアピールする必要があります。

また、最終面接でもポートフォリオや事前課題に対する提案のプレゼンテーションを求められる場合が多いです。

基本的に、一次・二次面接と同様のプレゼンテーションが求められますが、より伝わりやすいようにプレゼンテーションをグレードアップする必要があるため、気を抜かず、練習を重ねる必要があります。

最終面接でされる質問はパーソナリティの部分だけではなく、プレゼンテーションについても質問がされます。具体的には、課題に対して、「どういう人をターゲットにするか」、「その空間をどこに設置するか」、「自分ならどう利用するか」といった深掘りが行われます。
ただ単にポートフォリオを制作するだけではなく、内容と通して自分の個性などをアピールできるようにしておくと良いでしょう。

まとめ

今回は、ディスプレイ業界の就活対策についてご紹介しました。

ディスプレイ業界は、業界の名前自体は聞きなれない方も多いかもしれませんが、私たちの生活に密接に関係していると言えます。

また、デザイナー職だけでなく、図面に直接関わることができる制作職も、ディスプレイ業界には必要不可欠な職種であるため、建築土木学生の方でも充分活躍できる業界であると言えます。

制作職をはじめ、ディスプレイ業界の就活はポートフォリオのプレゼンテーションが重要なカギとなる場合が多いため、念入りな事前準備が必要です。

また、同じディスプレイ業界であっても事業領域は様々で、企業によって仕事内容や特徴が異なるため、しっかりと企業研究を行った上で選考対策や企業ごとのポートフォリオの制作を行う必要があります。

専門的な知識やスキルが問われることが多い業界であると同時に、これからも需要が見込まれ、競合他社も多く存在する業界であるため、「なぜその企業でなければならないのか」ということをアピールすると良いでしょう。

ぜひ参考にして、ディスプレイ業界への就活のイメージを掴んでみてくださいね。

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