理想的な住宅を提案する 「ハウスメーカーの営業職」の仕事内容や魅力とは?

2021年12月29日 更新

ハウスメーカーと言えば、住宅を提供する企業ですが、近所で見かけるモデルハウスやCM、チラシなどで馴染みのある方が多いかもしれません。
そんなハウスメーカーの職種は大きく分けて3つの職種があります。
中でも住宅を販売する営業職は、どういった仕事をしているのでしょうか?

今回はハウスメーカーの営業職の仕事内容や魅力についてご紹介します。
建築・土木を専攻している方々は設計や施工に目がいくことが多いかと思いますが、視野を広げるためにもぜひ参考にしてみて下さい。

ハウスメーカーとは?

まずハウスメーカーの業態について簡単にご紹介します。

ハウスメーカーは、お客様の理想の「住宅」を建て、商品として販売する業界です。ハウスメーカーは企業規模がある程度大きいと言う特徴があります。
また、住宅を建てるにあたり、基本的には設計から施工までを自社で担います。

ハウスメーカーの強みとしては、
・全国展開での販売や、モデルハウスやCMと言ったプロモーションにより、認知度や社会的信頼度が高い
・自社工場で部材を製造しているため、生産性が高く、住宅の完成までの工程が早い  
などが挙げられます。
 
まとめると、地域の工務店とは異なり、企業の規模が大きいことによる安定した生産ラインや充実したサービスを兼ね備えていることから、安心と信頼感を持って住宅を提供している業界といえます。

ハウスメーカーの営業職に関して

仕事内容

営業職の仕事内容としては主に、お客様の要望を反映させ、作り上げた住宅を販売契約を担います。
営業職の仕事の流れは、大きく3つに別れます。

最初は集客から始まります。
モデルハウスなどを通じて、より多くの人々に自社の住宅を認知し、興味を持ってもらい、どんな住宅に住めるのか実感してもらいます。

その次は営業です。
ヒアリングをしながら、予算や、住宅の外観や内部のインテリアの理想像などを聞き出します。聞き出した要望をもとに、設計担当者と打ち合わせを行います。

そのうえで、図面や資料を見せながら完成後の住宅をイメージできるような提案をします。
 
最後に、提案をして契約に至った場合、建設の進捗具合や完了するまでかかる日程などの連絡といった、施主と会社との窓口業務を担います。

以上が営業職における主な仕事内容です。
また、その他にも、設計図の作成を依頼するための社内の設計職との連携や、工事の進捗を確認する際の現場管理者とのコミュニケーションも行います。

営業職の魅力とは 

ハウスメーカー の扱う商品は人生で最も高い買い物といわれる「住宅」です。

そんな貴重なものを扱うわけですから、誰かの人生を親身になって考えられるような思いやりのある人が向いているでしょう。価格が高いため、1回の商談では決まらない商品であるため、相手の要望を聞き出す傾聴力や相手を動かす提案力も求められます。

ハウスメーカーの営業は難しい職種といえますが、だからこそ契約を頂いた際の達成感は他の業種では味わえないものですし、完成後のメンテナンスなども請け負う場合もあるので、クライアントと深い人間関係を築けることも魅力の1つと言えるでしょう。

求められる資格は?

最後は、仕事をするうえで持っていると役に立つ資格を4つに分けてご紹介します。

ハウスメーカーの営業職になるためには、選考時に資格を取得している必要は特にありません。

しかし、取得をしていることでクライアントからの信頼につながり、さらには仕事の幅を広げたり、給与などの待遇をよくすることができるといったメリットがあるので、参考にして下さい。

建築士

建築士は、建築物の設計や工事が設計書の通りに進んでいるかチェックする工事監理に関する専門的な資格です。

ハウスメーカーの営業職は、顧客からの印象が重要となるほか、建築全般の知識があることで商談時により具体的かつ的確な情報提供ができるでしょう。

インテリアコーディネーター

素敵な住空間を提供するために、室内のインテリアや空間をコーディネートするための資格になります。

近年は、高齢者の増加や在宅勤務をする人も増えてきているため、ライフスタイルも多様化してきています。

そのため、クライアントの要望を聞いたうえで、インテリアにおける機能とデザインを両立させるためにも、インテリアコーディネーターの取得は望ましいと言えるでしょう。

ファイナンシャルプランナー

資産の形成や管理について、クライアントのライフプランに沿ってアドバイスをする職種および資格です。

ハウスメーカーの営業職においては、購入の際の住宅ローンの組み方などに関するアドバイスができます。
住宅の知識だけではなく、金銭面の相談に乗ることで、クライアントからの信頼を得ることにも繋がります。

宅地建物取引士(宅建士) 

不動産に関する国家資格です。購入する住宅が土地関連に関する法律や、規制にクリアしているか判断ができます。

住宅の販売に直接的に必要な資格ではありませんが、土地取引の仲介や、自社用地の販売、建売住宅の販売などの不動産関連の業務を担うことができるため、仕事の幅や転職の際にも有利に働きます。

以上がハウスメーカーの営業職に関わる主な資格です。
企業によっては、これらの資格取得をサポートしているため、志望している企業がどのようなサポートを行っているのか事前に知っておくとよいでしょう。

まとめ

今回はハウスメーカーの営業職に関する仕事内容や魅力についてご紹介してきました。

営業職とはいえ、非常に高価な住宅を扱うため、建築の知識があることは大きなアドバンテージであると言えます。

建築、土木を専攻をしている方の中でも
「専門性を活かしながら、技術職以外で仕事をしたい」
「営業職のスキルを身につけたい」 
と考えている方は、就職先の1つとして検討してみて下さい!

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