面接上級者向けのテクニック! 面接での素の出し方をご紹介

コンストキャリアでは、今までに多くの面接対策の記事を紹介してきました。
どの記事も面接で抑えておきたい重要なポイントについて紹介してきましたが、今回の記事は、面接での素の出し方というテーマで、面接に慣れている学生や、さらに面接でのスキルを上げたい学生向けの、テクニックを紹介したいと思います。
みなさんが選考を受ける企業は、今後入社する可能性が高い企業になります。
ただ内定を獲得するだけではなく、自分自身の素の部分の魅力を知ってもらい、好きになってもらえた方が、入社後の人間関係を築きやすくなるというメリットがあります。
なによりも、人間味を感じられる素の部分をうまく見せることができると、面接では1つの武器になります。
今回紹介する、面接での素の出し方、また具体的なアピール方法などを参考に、ぜひ実際の面接でも実践してみてください。
この記事の目次
就活は自分をよく見せ、良い部分をアピールする場である
就活における面接の役割としては、企業に学生のことをよりよく知ってもらい、採用、不採用の判断をするための場になります。
学生は基本的に、面接で聞かれる質問に対しての答えを用意し、どのように答えるかを考えて面接に臨むと思いますが、今回の記事では、志望動機や業界・企業研究などの対策ををしたうえでの発言や考えを「タテマエ」と定義します。
本音ではない嘘という意味ではなく、相手視点でわかりやすく論理的に考えを伝えるというニュアンスです。
面接の対策をする中で、自分が経験してきた過去のどのエピソードを話すか、どのような長所や性格をアピールすることで面接官からの評価が高くなるかを考えるなど、ある程度のタテマエを前提に面接での受け答えをしていくことになります。
「タテマエ」では自分の発言に対して「なぜそう思ったのか」を聞かれても明確に答えられるような根拠を考えるなど、論理的な思考で自分の考えを述べることが重要になります。
学生は、企業に採用されるために面接に臨んでいるため、面接で自分の短所や改善する部分などのマイナスになるような点を伝えるメリットはあまりないため、タテマエを基に面接が進んでいくのはとても自然な流れでもあります。
面接の中で時折ホンネの部分を見せることの重要さ
一方で、自分が忖度抜きでの考えていることや、直感的に思っていることや、考えなどもあるはずです。
今回の記事では、忖度抜きで思っていることや素の自分を「ホンネ」と定義します。
就活の面接ではタテマエの中に、所々ホンネの部分や素の部分を見せることによって、より人間的な魅力を知ってもらい、人として好きになってもらう、また、共感してもらうというテクニックがあります。
イメージとしては、面接というフォーマルな場でホンネや素の部分を見せることによって、空気が一瞬和む、緩やかになるといった場面を想像してみてください。

面接でのホンネや素の部分の見せ方とは
では、面接でホンネを見せるときに、自分自身のどのような部分を見せればいのかについて紹介します。
素の自分を見せればいいからと言って、自分の欠点を全てさらけ出すことや、思っていることを全て言っていいわけではありません。
ここでも選考であることを意識しながら、ホンネを見せていくことが重要になります。
ホンネを見せるときのポイントとしては、
素の自分を出すこと
自分の弱みや失敗談を見せる
の2点がポイントです。
面接でホンネを語る具体的なアピール方法
上記の2点を踏まえたうえで、面接でホンネを語るときの具体的なアピール方法を、いくつかの例を用いてご紹介します。
趣味や特技、好きなことについて熱く語る
面接でのやりとりの中で、ESや履歴書などに書いてある、趣味や特技に関して質問をされる場合があります。
そのような場合に、
「〇〇に関してはとても好きで、空いている時間を見つけるとやってしまうんですよね」
「〇〇について話そうとすると、1時間を超えてしまうのでここでは割愛しますが…」
といった具合に熱意を持って語るというのがまずは1つ目の方法になります。
このように、趣味や特技に関してテンションを上げて話すことで、面接官に対してより素の部分を見せることができ、多くの学生が面接を受ける中で、「この学生は〇〇が好きな人だった」というように印象に残りやすいというメリットもあります。
また、自分の好きなことの魅力をうまく伝え、面接官に興味を持ってもらうことができれば、プレゼン力の高さを同時にアピールすることにも繋がります。
過去の失敗談や後悔などを話す
2点目は過去の失敗や後悔などを話すという方法です。
「実はとても行きたい大学があったのですが、受験に落ちてしまって、現在の大学に行き、〇〇をすることになりました」
「今学んでいる専攻分野は最初は全く興味がなくて、入学当初は後悔していました」
「ほんとは〇〇を学びたかったのですが、〇〇というきっかけで、今の分野を専攻することになりました」
上記のように、過去に関連する質問を聞かれたときに話すという方法が例として挙げられます。
面接は基本的に自己アピールの場のため、多くの学生が成功体験のエピソードを話します。
その中で、あえて失敗や後悔の話など、自分にとっての弱みやマイナスな部分を話すことによって、同情の感情が生まれる、面接官の印象に残りやすい、といった効果が期待できます。
過去の失敗談や後悔などを話す場合には、最終的にポジティブな結果に繋がっていることや、乗り越えるための努力をしていることをアピールすることで、自身の弱みに気づき、それを克服した、もしくはしようとしているアピールにもなります。
企業のどこに惹かれたのかを正直に話す
最後は企業の惹かれた部分を正直に話すという方法です。
面接では志望動機などを聞かれた場合に、企業理念や企業の強みなどを挙げることが一般的です。
そのような企業分析をしたうえで、企業の魅力を話すのに加えて、直感的な理由も少し加えることで、正直さのアピールや、学生らしさを見せることができます。
例としては
「オフィスのデザインがおしゃれで、ここで働きたいと思った」
「以前から、〇〇駅の近くで働いている人に憧れを抱いていた」
「社員の〇〇さんと話していて、すごい尊敬できる部分がたくさんあり、このような人が働いている企業に務めたいと思った」
などが挙げられます。
このときのポイントとしては、ホンネの部分の志望動機メインにならないように気をつけましょう。
伝え方としては、
「タテマエの理由が志望動機とお伝えしましたが、実はホンネの理由に惹かれた部分もあります」
といったように話すことで、面接官に、この学生は思ったことを正直に話してくれるといった素直さをアピールすることに繋がります。

面接でホンネを語る際の注意点
最後に面接でホンネを見せるときの注意点について紹介します。
導入部分でも述べたように、ホンネを伝えることは、面接に慣れている上級者向けのテクニックです。
そのため、実際に面接で実践する場合には以下の点に注意しましょう。
タテマエとホンネの割合は「9:1」
面接では、タテマエとホンネのバランスが非常に重要になります。
ホンネの部分はプラスの要素になるため、割合としては全体での1割以下に抑えるのが望ましいです。
ホンネの部分は、社会人のようなビジネスマナーや考え方がしっかりと身についているけれど、時折表れる学生らしさのギャップを見せることで、効果が大きくなります。
ホンネの部分がメインになってしまうと、自己分析や企業分析ができていない、論理的思考で物事を考えていない、学生らしさが抜けていないといったマイナスの印象を与えてしまいます。
基本的には、事前に準備した志望動機や自己PRの内容を話すようにし、ホンネの部分はアクセントの要素として話すようにしましょう。
面接の雰囲気が緩くなりすぎないようにする
2点目は面接の雰囲気が緩くなりすぎないように注意することです。
ホンネの部分を見せることによって、面接の場が和む、緊張感が一瞬緩むといったメリットがあり、こちらはうまく使うことで、面接の場にメリハリがつけられます。
しかし、ホンネを割合が多い、またはホンネや素を出すときの話題が適切ではないといった原因から、面接が終始緊張感なく進んでしまうリスクもあります。
特に、ホンネを話すときの話題は、1次面接と最終面接などの面接ごと、または担当する面接官の雰囲気や年齢によって変えるようにしましょう。
ここは感覚的なものなので、皆さんに判断を委ねるしかありません。明らかに厳粛な雰囲気を相手が意図的に出している場合は、無理に崩そうとしない方が良いでしょう。
嘘は厳禁
ここまで、面接に抑揚を持たせるという意味で、ホンネを見せると良いという趣旨でお伝えしてきましたが、無理に見せようとする必要はありません。
むしろ、嘘を言ってまでホンネを見せようとすると、かえって面接官から懐疑心をもたれる可能性もあります。そうなってしまえば、面接を通過することを難しくなり、本末転倒な結果となってしまうことを肝に命じておきましょう。
まとめ
ホンネは上手に面接の中で使うことで、明るく、コミュニケーション能力が高いといった印象を与えることができます。
今回は、ホンネや素の出し方をテクニックとして紹介しましたが、ホンネを出すことを意識するあまり、逆にわざとらしく見えてしまうこともあるため、あくまで自然体で自分の素の部分を出すことは忘れないようにしましょう。
面接官は学生を評価するという立場にはなりますが、決して学生の敵であるわけではありません。
学生のことをより知りたいと思って面接をしている中で、ホンネの部分を見せることでお互いの距離を縮めることもできます。
またタテマエとホンネをバランスよく組み合わせることは、社会で働くうえでも役に立ちます。
ホンネを伝えることは面接において必ずしも必要ではありせんので、面接のテクニックとして覚えておき、面接に慣れてきたらぜひ意識して使ってみましょう!
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