【就活生必読】自己分析はどう進めればいい?行う意義とコツを解説

2025年10月4日 更新

就活を行うときにESや面接などの選考過程で必要となる自己分析は、建築・土木の学生に限らず全ての就活生が行うと思います。

しかし、この自己分析は、就活以前に行う機会はなかなかなく、就活をするときに初めて自己分析という言葉を聞く人も少なくありません。

今回は、なぜ就活で自己分析を行うことが重要とされているのかや、自己分析のやり方を中心にお伝えしていきたいと思います。

自己分析とは

自己分析とは簡単に説明すると、「自分自身のことをよく知ること」です

自己分析は一般的に、自分の特徴であったり、自分の長所や短所、どういったことに喜びややりがいを感じるのかという価値観を具体的に言語化する行為を指します。

しかし、自己分析には明確な定義はなく、学生によって自己分析のやり方や、どれだけ深く行うかなどには差があります。

なぜ自己分析が必要なのか?

自己分析は就活においてとても重要ですが、面接やESで「自己分析をしてください」という課題が出るわけではありません。ではなぜ自己分析が就活で必要なのでしょうか?
自己分析を行うべき理由は大きく分けて2点あります。

面接やESで自分をアピールしやすくするため

企業側は選考を受ける学生がどのような人なのかを詳しく判断するために、ESや面接で学生に対して質問を行います。それに対し学生側は、自分がどのような人物なのかをどんな質問で聞かれたとしても、具体的に答え、自分自身をアピールしなくてはなりません。

自己分析をしっかりと行うことで、就活でよく聞かれる、

・志望理由を教えてください
・あなたの強みを教えてください
・今までで一番努力したことを教えてください

などといった質問に、具体的に詳しく答えることができ、答えの説得力も増します。企業側も学生のことを深く知ることができ、自社とマッチするかどうかを判断しやすくなります。

自分に合う会社を見つけるため

就活では企業研究を通じて特徴を理解し、選考を受けるか内定を承諾するかを判断します。しかし、本当に自分に合う企業かどうかを知るには、企業だけでなく自分自身を理解しておくことが欠かせません。

学生が企業を選ぶ基準として「やりたいことができる会社」や「働きがいのある会社」がよく挙げられますが、その定義は人によって異なります。さらに会社にも長所と短所があるため、自分の価値観を明確にしたうえで、それに合う企業を探すことが大切です。

また、自己分析を通じて将来どのような人物になりたいのかを考えることで、「企業のビジョンが自分の理想像と一致しているか」を判断する手がかりにもなります

自己分析のやり方

先ほどお伝えしたように、自己分析を行ううえで正しいやり方は存在しないので、独自のやり方で自己分析を行っても問題はありません。

しかし、「何から手をつけていいかわからない…」という学生も多いでしょう。そこで、ここからは代表的な手法をいくつか紹介します。

①自分史を作り、自分の過去を振り返る

自分のことをより深く知るうえで、自分の過去を参考にすることはとても重要です。過去を振り返ってみると、人生の中で印象的な出来事やエピソードがあると思います。その時の自分の行動や気持ちを書き出してみましょう。

たくさん書き出すことによって、自分がどのようなときに喜びを感じるのか、どのような状況だと頑張ることができるのかなどの共通点が明らかになってくるはずです。

過去を振り返るときのポイント

自分の気持ちや行動の理由を書き出すときのポイントは、1つの出来事に対して「なぜそう思ったのか」「なぜそう考えたのか」を何度も問いかけ、思考や感情を深掘りしていくこと。1回だけ理由を考えた場合と比べて、自分が大事にしていることや価値観をより深く言語化することができます。

そうすることで、自分自身の企業選びの指針が見えてくるだけでなく、面接で説得力がある返答ができます。仮に、集団面接で他の学生と回答がかぶってしまった場合でも、回答に厚みがある分差別化を図れるでしょう。

②家族・友達に自分を分析してもらう(ジョハリの窓)

自己分析の方法として有効なもう一つの方法が、自分以外の人に自分を分析してもらうという方法です。

皆さんはジョハリの窓をご存知でしょうか?
ジョハリの窓とは、
①自分も他人も知っている特徴 
②自分は知っているが他人は知らない特徴 
③他人は知っているが自分は知らない特徴 
④自分も他人も知らない特徴
 
の4つに自分自身を分類することでで、自分の長所や短所を知り、自己理解を深める方法です。


このジョハリの窓を作成するうえで、①と③は自分以外の人に分析をしてもらわないといけません。特に③は、自分では気づくことができなかった特徴を知ることができ、自分の可能性を広げることにもつながります。また、ジョハリの窓は、「自分が思う自分」と「他人から見える自分」の違いを確認できるツールでもあります。

このとき、分析を頼む相手はなるべく親しい人が望ましいです。自分よりも自分のことを知っていると思える友人や、よく相談をする人、または今まで成長を間近で見てきた両親などに頼んでみると良いでしょう

③性格診断のサイトを使う

自己分析の方法として、性格診断サイトを活用するのも一つの手です。質問に選択肢で答えるだけで、10〜20分程度で自分の性格を分析できます

選考では企業が独自の性格診断を用意し、学生に提出を求める場合もあります。ただし、その結果は学生が確認できないため、自己分析ツールとしては使えません。

そのため、あらかじめ性格診断を受けておくことで、自分の性格を客観的に知ることができ、企業に性格診断を求められた際も結果を予想しやすくなります

「エムグラム」というサイトでは、10分程度で性格を8つに分類してくれます。自己分析を始めるきっかけとして参考になるので、活用してみてください。

参考:
https://mgram.me/ja/user/profiling/edit?d=13 (超精密診断 mgram)

ただし、性格診断は質問に答えるだけで自分の特徴を知ることができる便利なツールですが、その裏付けまでは示してくれません。診断結果の理由を自分で考えることで、より具体的に自分を理解できます。

また、選考の中で複数の性格診断を受ける際は、似た質問には一貫して同じ答えを選ぶことが大切です。気分や企業によって答えを変えると、診断が不正確になるだけでなく、面接や入社後のミスマッチにもつながります。

本当の自分を正しく知ってもらうためにも、質問には慎重に答えるようにしましょう。

まとめ

今回は自己分析の必要性と方法について解説しました。就活生の中には「やりたいことが見つからない」「どんな仕事に就けばいいのか分からない」と悩む人も少なくありません。

業界や職種を幅広く調べることも大切ですが、自分の性格や価値観を理解したうえで会社を探すことも重要です。その出発点となるのが自己分析です。

新卒入社の約3割が3年以内に転職していると言われています。その多くは、入社前に自分や会社について十分に理解できていなかったことによるミスマッチが原因です。

入社後も力を発揮し、働きやすい職場でキャリアを築くために、就活のためだけでなく今後の人生にもつながる自己分析を意識してみてください。

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