学生生活のハイライト! ガクチカを考えるときのポイントをご紹介

2024年9月12日 更新

就活の選考の際に「学生時代に力を入れて取り組んだことを教えてください」と聞かれることがよくあります。

通称「ガクチカ」と言われているこの質問ですが、どう答えて良いのか分からないという人も多いのではないでしょうか。

自己PRと区別することが難しいガクチカですが、今回はガクチカの質問に答えるときのポイント、そして学生時代に頑張ったことが思いつかない学生がどのようにガクチカを考えれば良いのかという点を中心にご紹介していきます。

なぜ学生時代に頑張ったことを聞かれるのか?

ガクチカを考える前にまず、なぜ学生時代に頑張ったことを聞かれるのか考えてみましょう。

質問の意図を考えることで、企業側が質問によってどのようなことを知りたいのかが分かります。

入社後の姿を想像するため

大前提として、企業は選考するにあたり、その学生が自社にとって必要な存在か、利益をあげる人物かどうかを判断しています。新卒採用はポテンシャル採用と言われているため、選考の段階で大きな成果を求める企業は多くないです。

しかし、ポテンシャルを測るためにも、入社後に成長し会社を任せられる人物になれるかを判断する必要があります。ガクチカは、入社後の「成果に対する再現性」をイメージさせる重要な目的があると言えます。

どのような大学生活を送ってきたかを把握するため

皆がある程度同じ経験をする高校と違い大学、大学院では専攻も異なり、自由に使える時間も増えるので、それぞれが異なった学生生活を送っていると思います。

その学生生活の中で一番思い出に残っていること、頑張ったことを答えてもらうことで、企業はどのような学生生活を送っていたのかを大まかに知ることができます。

特に、建築土木学生は、大学で専門的な授業を受けてきたと思いますが、もし最も注力した経験が授業なのであれば、そう答えても全く問題はありません。むしろ専門性を重視している企業であれば、良いアピールになるでしょう。

行動力を見るため

ガクチカで企業が注目するポイントの1つが行動力です。

ガクチカでのテーマは人にやらされた出来事ではなく、自ら取り組んだことを書くことになると思いますが、企業側も学生の行動力に注目しています。

受動的ではなく、主体性を持って取り組むことは就職後でも重要になります。

企業側は学生が就職後にどのようなスタンスで仕事に取り組むことができるのかをガクチカから判断します。

論理的に行動できるかの判断

行動力と同じく重要になるのが、論理的思考です。

企業側は学生の行動の裏にしっかりとした目的意識があるかを見ています。

例えとして、同じ留学を経験した学生でも、親に勧められて留学をした学生と、将来のビジョンを考えたうえで、英語力が必要になると考えて留学をした学生では、企業側が受ける印象は違います。

社会人は常に考えながら行動することが求められます。
学生が就職した後も目的意識を持って仕事に取り組めることができるのかということを企業側は見極めたいのです。

ガクチカを作るときの注意点

ESや面接で聞かれたときのためにガクチカの質問への答えは事前に作る、もしくはテーマや流れはあらかじめ準備した状態にしておきましょう。

ここではガクチカの答えを作る際にどのような点に注意するべきかを紹介していきます。

何を伝えるかよりもどう伝えるか

学生がガクチカを考えるときにまず悩むのがガクチカのテーマです。

学生時代に起業した経験や、なにかのコンテストなどで優勝した経験などがある学生はテーマを決めやすいですが、多くの学生はそのような経験がなく、サークルやバイト、大学の勉強などをテーマにする場合が多いと思います。

このときに自分のテーマが弱いと感じたり、他の学生とテーマが同じになってしまうかもしれないと不安に思うかもしれませんが、企業側はどのようなテーマを話すかはあまり重要視していません。

ガクチカで重要になるのは自分の経験を「どう伝えるか」です。

ガクチカのテーマではなく、内容で企業を惹きつけられるようにするために、次で説明する物語性を意識しましょう。

物語性を持たせる

ガクチカと自己PRの異なる点は物語性があるかどうかです。

ガクチカを考えるときは内容にストーリーがあることを意識しましょう。
最初の状態から自分の行動によって最終的にどう変わったのかをアピールできるように心がけます。

その際に大事になってくるのが「過程」と「結果」です。

「過程」では、行動に対する目的意識やその行動のもととなった課題意識を明確に説明できるようにしましょう。
上記で説明したように、企業側は学生がどのような考えのもとに行動を起こしたのかに興味があります。

Aという課題の問題点はBで、Bを解決するためにCという行動を起こした
というように、行動の動機を論理的に分かりやすく説明できるようにしましょう。また、Cの行動の妥当性も示すようにしましょう。

もう1つの重要なポイントが「結果」です。
社会人になると成果を出すことが求められます。
前の「過程」でどれほど素晴らしい行動をしても、その後に変化が無ければその行動はあまり意味が無いと思われてしまいます。

自分が起こした行動の正当性を証明するためにも「結果」は強調しましょう。
そのときに最初の状態、課題がある状態のAから自分の行動によってBという「結果」になったことを分かりやすいように伝えるようにしましょう。

目に見える数値や成果で「結果」を示すことが難しい場合には状態や気持ちの「変化」について言及する形でも問題ありません。
また、「結果」だけでなく経験から得たものがある場合はその点も伝えるようにしましょう。

経験から得た「気づき」を今後の社会人としてどう活かすことができるのかを伝えることができると今後に繋がる形で終わらせることができ、構成としてきれいになります。

ガクチカを通して、社会人になったときの再現性を提示する

上記で挙げた「過程」と「結果」をアピールする際に意識しなければいけないのは再現性です。

すでに紹介したように、ガクチカは入社後の「成果に対する再現性」をイメージさせる重要な目的があります。

自分が学生時代に経験、行動してきたことが社会人になってからも活かして、同じような姿勢で仕事に取り組めるのか、社会人になってから、困難や壁にぶつかったときにどう乗り越えるか、をガクチカを通して面接官にアピールできるようにしましょう。

伝えたいことを明確に

ガクチカを面接官に伝えるときは、ガクチカのエピソードから何をアピールしたいのかを明確にしましょう。

例え同じようなエピソードを話すとしても、アピールポイントは人によって異なるはずです。チームのリーダーとしてAを成し遂げたという場合でも、周囲を積極的に巻き込むような「リーダーシップ力」や、周りの意見を尊重して合意形成を促進する「協調性」など、アプローチの性質に違いが生まれます。

つまるところ、それが自身の強みであり、面接官に伝えるべきことと言えるでしょう。

いくつかのパターンを用意する

今回はガクチカという大きなくくりで説明をしてきましたが、企業側の質問の仕方は1つではありません。

「あなたが学生生活の中でチームで何かを成し遂げた経験を教えてください」や「学生生活の中で一番苦労したことを教えてください」など、学生時代のことを聞かれる質問はよくあります。

どのような聞かれ方をされても答えられるように、下記の2点を意識しながらガクチカの答えを準備しておきましょう。

  • 質問のされ方次第で、話せるテーマ変えることができるように、テーマをいくつか用意しておく
  • 1つのテーマでさまざまな答え方ができるように準備しておく

まとめ

いかがでしたでしょうか。

ガクチカは学生生活に経験してきたことをアピールができる質問です。

大学生活はどうしてもなんとなく時間を過ごしてしまうということが多いと思いますが、就活まで時間がある学生の方は、目的意識を持って行動することや、残りの学生生活の目標を決めて、新しいことに積極的にチャレンジをするなどを日頃の生活の中での意識すると今後の就活だけではなく、社会人になってからも役立ちます。

そしてさまざまな経験を積むことは、充実した人生を送るためのきっかけにもなります。

ガクチカなどの就活の質問では、いかに企業側に興味を持たせるかがポイントです。

テーマ、過程、結果など、ガクチカでは自分の魅力を伝えることができるポイントが多くあります。

ガクチカを見た、聞いた担当者がこのような学生生活を送ってみたかったと思わせるようなガクチカを目指しましょう!

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