【建築学生 必読】ハウスメーカー業界の就活の全体像を抑えよう!

2025年2月25日 更新

ハウスメーカー業界は、ゼネコンや設計事務所などと並び、多くの建築学生に特に人気の就職先です。

大学の設計課題でも手始めに戸建住宅がテーマとなり、また、「住」の代名詞でもある戸建住宅業界は、多くの人にとっても馴染みが深い業界でしょう。

この記事では、ハウスメーカーの就活の全体像、面接などのステップごとの具体的な傾向と対策について解説します。

この記事を読むことでハウスメーカーの就職活動のポイントを掴むことができます。
各面接の目的などを把握し、ポイントを抑えながら事前準備をしっかりと行い、自信を持って面接に挑みましょう!

ハウスメーカー業界について

就職活動をしていくうえで最も重要なのは情報収集であり、業界分析・企業分析を行うことで、面接や逆質問をうまく進めることができます。

ハウスメーカーの概要や、仕事内容、職種、関連する資格などに加え、業界全体の特徴や今後の展望について知りたい方は、以下の記事でハウスメーカー業界についてご紹介していますのでぜひご覧ください。

理想的な住宅を提供する「ハウスメーカー」ってどんな業界?

就活の全体の流れ

ここからはハウスメーカーの選考の流れについて解説します。

それぞれのステップは互いに独立しているわけではなく、エントリーシート、面接、最終面接と内容が引き継がれていくため、ゴールを見据えた対策が望ましいでしょう。

既に基本的な内容を押さえている方は、振り返りも兼ねて、読んでみてください。

選考のプロセス

①エントリー・書類選考
②適性検査
③面接(一次・二次・最終)
④内定・内々定

①エントリー・書類選考

まず、興味のある企業の選考スケジュールを把握し、企業の採用HPなどからエントリーをします。
エントリー後は、締切までにエントリーシート(ES)と履歴書を作成し提出することで書類選考に進みます。

ハウスメーカーによって特徴は様々なため、業界・企業研究をしっかりと行うことで、ESでは志望動機をその企業ならではの内容にでき、採用担当者が読んだ際に、説得力のあるものにできます。

また、それにより志望度の高さをアピールできる伝え方が身に付き、臨機応変な受け答えもできるようになるため、面接対策の基盤にもなります。

注意点として、ハウスメーカーの設計職の選考を受ける場合には、企業によってはポートフォリオの提出を求められることがあるので、募集要項を確認し、各ハウスメーカーの特徴に沿った内容のポートフォリオを作成しておきましょう。

②適性検査

エントリー後は、企業によって、適性検査や筆記試験が行われます。
多くのハウスメーカーでは、SPIや玉手箱などの適性検査が導入されています。

言語・非言語問わず、問題集を使って重点的に練習することで慣れておきましょう。
性格検査は、正直に答えることが大切です。

各ハウスメーカーによって採用基準は様々であり、求める人材も様々です。正確な結果で選考を受けることで、自身の性格にマッチした企業に就職でき、入社後のギャップも少なくなります。

③面接

書類選考や適性検査を通過すると、面接に進みます。企業によって回数は異なり、形式も様々です。一次面接の場合は、個人面接もあれば、グループ面接(学生複数人と面接官1~2人)で行われることもあります。

どのような状況であれ、自己紹介や自己PR、学チカ、志望動機などをスムーズに話せるように練習しておくことで、自信をもって面接に挑むことができます。

自己紹介は「〇分で自己紹介をお願いします。」と言われるケースもあるため、アピールしたいポイントを整理し、1分、2分、3分、4分など、時間別にスムーズに話せるようにしておくと良いでしょう。

④内定・内々定

最終面接を通過すると、企業から内定・内々定の連絡が来ます。
内定を承諾する前に、自分の長期的なキャリアプランなども交えて条件面などの確認を行いましょう。

例えば、給与や福利厚生、勤務時間などは、働きやすい職場環境でありそうか?また、業務内容や期待される役割などは志望する職種と異なってはいないか?などを確認することも大切です。

研修制度の有無や期間、スキルアップの支援制度は成長スピードやモチベーションにも関わっていくため、自らの性格と照らし合わせながら確認すべきポイントです。

面接の傾向と具体的な対策

ここからは面接ごとの目的や位置付け、傾向、対策について解説します。
就職活動は、事前準備と面接対策がとても重要なので、ぜひマスターしましょう。

一次面接

まず一次面接の多くの目的は、第一印象の雰囲気や人柄、基本的なコミュニケーション能力、会社との相性、仕事に対する意欲を見せることです。

面接形態には、個人面接だけでなく、グループ面接もあります。他の学生と比較するのではなく、自信を持って面接官との会話を意識しましょう。

良い印象を与える為に、明るく自信を持った話し方や適切な身だしなみ、礼儀正しさを魅せることが大切です。

会社との相性や仕事への意欲の面で印象を残すためには、企業ごとの理念や強みを理解しておき、自分の就活の軸や志望動機に盛り込むことがポイントです。

自身のキャリアプランが企業の成長や事業内容に共感していることをアピールすることでも良い印象を与えることができます。

二次面接

二次面接の目的は、学生の人物像や具体的な適性を深堀していくことです。ハウスメーカーは住宅を提供する会社であり、設計職や施工管理職に求められる、家づくりの情熱や対人に対する提案力や課題解決能力がとても大切です。

二次面接では、会社の部長クラスが面接官を担当する場合があり、現場の管理職が直接学生と対話することで採用後の長期的な成長や組織への適合性を見極めます。

ハウスメーカーの設計職志望の面接では、提案力や問題解決力をアピールできるチャンスでもある即日設計が設けられる場合があります。即日設計の事前準備としては、様々な家族構成やニーズに合わせた提案の仕方や知識のストックやプレゼンスキルを高めることです。

プレゼンテーションが終わった後に質疑応答があるので、第一に面接官との会話を意識しましょう。

以下の記事で即日設計についてご紹介していますのでぜひご覧ください。

ハウスメーカー特有の選考である「即日設計」とは?出題事例や事前対策について解説しますハウスメーカー特有の選考である「即日設計」とは?出題事例や事前対策について解説します

最終面接

最終面接の目的は、総合的な人物評価の確認や企業文化との適性確認、役員クラスが担当する場合も多いため、採用に向けた最終確認という位置付けになります。

これまでの面接での印象も踏まえ、対話を通じて人柄や対人スキル、自己表見力がみられるため、面接官との会話を意識し、自身のアピールポイントを明確に伝えましょう。

経営陣は、将来的に企業を代表する存在となってくれそうなのか?企業イメージにふさわしいか?なども見ているため、社風に対する理解や共感が重視されます。

また、採用後のミスマッチを防ぐために、最終的な対話から候補者の全体像を把握する狙いがあるため、最後まで面接官に対して”この会社で活躍してくれるだろう”という印象を与えることが大切です。

自分の価値観やキャリアビジョンを明確に、企業の理念やビジョンと結びつけて話すことがポイントです。

全ての質問において重要な「逆質問」の対策

各面接の最後には、逆質問の時間を設けられる場合が多いため、目安として3パターンほど用意しておきましょう。
実は、逆質問は非常に重要な位置付けとなります。理由は、他の学生との差別化が最もし易いためです。

それまでの面接官主導の流れから、学生が主導権を握り会話ができる機会であるため、面接官との会話のキャッチボールをするための質問をしましょう。

例えば、

学生 :「これまでの仕事の経験の中で最も学びが多かったことは何ですか?」

面接官:「戸建て住宅の設計業務において、時間と予算が限られる中で、顧客の要望を最大限叶えるために、試行錯誤を繰り返したこと」

学生 :「まさに私がハウスメーカーを志望した理由と同様で、顧客に寄り添った住宅を提案したいというものです。その試行錯誤のなかで特にこだわりを持った点はどのようなことですか?」

面接官:「それは・・・」

というように「相手に対する興味・共感・尊重をベースとした会話を展開させていくイメージ」です。

これにより、非常に良い印象・記憶で終えることができ、面接官自身が振り返る際に、次の選考にあげたくなる学生のポジションを取ることができます。

そのための準備としては、やはり企業分析と自己分析を基にした質問を多く揃えておくことです。ここに就活をうまく進める重要なポイントがあるため、ぜひ意識して取り組んでみてください。

まとめ

いかがでしたでしょうか。
今回は、ハウスメーカーの面接の具体的な傾向や対策などについてご紹介してきました。

ハウスメーカーの就活対策は、企業研究や自己分析のほかにも建築学生ならではの即日設計やポートフォリオ提出といった、住宅業界特有の選考内容もあります。

可能な限り、時間を確保し、余裕を持った対策をしていきましょう。

また、就職活動において、各面接の目的や特徴を把握しておくことは有効であり、対策も行いやすくなるため、情報整理のためにも、積極的に分析を行うようにしましょう!

建築土木学生向け就活イベント開催中!
【26卒向け】補修、メンテナンス職志望の方向け 補修、メンテナンス職の説明から選考対策まで徹底講座
近年建設業界で注目を集めている職種が補修、メンテナンス職です。 建築物は施工が完成した後にも、管理・保守といった建物を維持するための施設管理が重要になります。 都市部ではマンションやビルといった大規模な建物が増えてきているため、補修、メンテナンス職はこれからも需要が見込まれる
3月21日(金) 09:00〜
オンライン
企業選びから面接準備まで 就職何でも相談会
志望度の高い企業になぜ行きたいのか、自信をもって志望動機を伝えることはできますか? 論理性や独自性に欠ける、どの会社にも当てはまるような志望動機になってはいないでしょうか。 本選考では、サマーインターンの選考と異なり、「学生と自社とのマッチング度」や「学生の自社への本
3月22日(土) 04:00〜
オンライン
【26卒向け】ゼネコン志望の方向け ゼネコンの業界分析から選考対策まで徹底講座
建築土木学生の方であれば、ゼネコン業界は多くの方が選択肢に入れる業界の一つになると思います。 ゼネコンと言っても、マンションから工場、商業施設などといった建物によっても、その特徴は大きく変わってきますし、また扱う地域によっても各企業の特色は大きく異なってきますが、それらの性質を
3月24日(月) 09:00〜
オンライン
【26卒向け】デベロッパー志望の方向け デベロッパーの業界分析から選考対策まで徹底講座
デベロッパーは建築土木学生だけでなく、多くの就活生から人気の業界です。 しかし、一口にデベロッパーと言っても、その中にさまざまな職種があります。 また、同じような不動産に関する事業内容の職種もあるため、違いをはっきり認識できていないという方も多いのではないでしょうか。
3月25日(火) 09:00〜
オンライン

まずはコレ!編集部おすすめ記事

「就活の心得」の新着記事

もっと見る
コンキャリに登録すると...
新規会員登録(無料)

最新情報をチェック!新着記事はこちら

もっと見る