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建設界のリーダー「ゼネコン」とはいったいどんな業界?

2021年4月24日 更新

建築土木系の方であれば、ゼネコンについてはよく知っている方も多いかと思います。日本のゼネコンは、世界に誇れる建設技術を持つ会社として知られており、これまでも国内の主要な建築物や土木構造物の建設を行ってきました。

今回はゼネコンについて、仕事内容や業界の現状、今後の展望などについて、詳しくご紹介したいと思います。ゼネコンについて、さらに深く知り、就活の参考にぜひ役立ててみてください。

ゼネコンとは一体どんな会社?

ゼネコンとはゼネラルコントラクター(General Contractor)の略で、
マンションやビルなどの社会インフラの建築をクライアントから請負う、総合建設請負業者です。

建築であれば大規模なビルやマンション、美術館、競技場など、土木系であれば、橋梁や、ダム、道路工事やトンネルなどの社会インフラなどの構造物の建設を請け負う、総合建設業社です。

それらの構造物を建設するにあたり、ゼネコンが建設の全てを行うわけではなく、元請けという立場で現場を管理しながらそれぞれの工程で、サブコンと呼ばれる「専門の下請け業者」に作業を依頼しながら工事を進めていきます。

一つの建築物を立てるのには多くの会社が関わっています。ゼネコンは各会社と連携を取りながら全工程を統括する役割を担っているのです。

ゼネコンの種類

ゼネコンと呼ばれる会社はたくさん存在しますが、売上高によって「スーパー(大手)ゼネコン」、「準大手ゼネコン」、「中堅ゼネコン」の3つに分けられます。

このうちスーパーゼネコンは売上高目安が1兆円前後の会社で「大林組」、「鹿島建設」、「清水建設」、「大成建設」、「竹中工務店」の5つの会社のことを指します。この5社はゼネコンの中でも規模や従業員数も多く、有名な構造物の建設を行っています。

また、ゼネコンは建築から土木まで幅広い領域を担当しますが、会社によって事業や得意分野に特徴が見られます。

会社ごとの実績などを見比べ、どの会社が自分の興味がある分野の建設を行っているのかを調べてみると良いでしょう。

ゼネコンの仕事内容を部門別に紹介

ゼネコンが行っている仕事は規模や会社によって多少の違いはありますが、一般的なゼネコンの仕事は以下の通りです。

営業

建設を始めるうえで、まずはクライアントから案件をもらう必要があります。
クライアントの要望を聞き、提案書を作成することや、競争入札に向けた事業計画書の作成を行います。
建築であれば、個人や企業など様々な主体が顧客になるため、その顧客の要望が最も重要になります。
一方で、土木の場合は、公共事業がメインのため、公共的、行政的な目線での提案が必要となります。

競争入札では、複数の事業者が応募してくるなかで案件を勝ち取らなければならないので、予算や質を考慮しながら最適な提案をすることが望まれます。

営業は他の部門に比べて建設過程の知識はあまり必要とされません。しかし、関わるプロジェクトが大きく会社とクライアントとの窓口を担う重要なポジションです。

顧客との信頼関係や人脈作りが不可欠になるので、チームワークやコミュニケーション能力が求められます。

設計

ゼネコンの設計部門の役割は大きく分けて2つあります。

1つは、文字通りの構造物の設計です。
設計部門を自社で持っているゼネコンの会社は設計も行う場合があります。設計はクライアントの要望を聞きながら、デザイン性、利便性両方を考えながら進めていきます。この設計は分野ごとに専門の知識、建築士などの資格が必要になります。
また、土木や建築問わず、設計職は単に形状を決定するだけではなく、構造的な解析などを行いながら、設計を行います。

2つ目は、設計事務所と現場の施工の橋渡し役です。
多くの建築は、設計事務所が図面を引き、それをゼネコンが施工して建てられます。
その際には、ゼネコンの設計部門は、設計事務所が書いた図面を実際に施工するにあたり、どういう部材を使い、どういう工程で施工を進めていくのかを決める役割を担います。

また、設計事務所と共同設計を行う場合もあり、大規模な建物の設計にあたって、設計JV(ジョイントベンチャー)と呼ばれる設計チームをつくる場合もあります。

施工管理

施工管理とは現場の作業をまとめる役割です。建築土木の施工管理での主な役割は「安全管理」、「建設工程の管理」、「原価管理」、「品質管理」になり、施工の全工程に対して責任を負うので非常に大事な役割を担っています。

多くのヒト・モノをまとめ上げる必要があるため、マネジメント能力、リーダーシップが求められる責任の大きなポジションです。

研究開発

新しい技術や工法の開発を行っている部門です。独自に開発した技術は他社との差別化にもなり、高品質で低価格のものを提供するために多くの企業で積極的な投資が行われています。最近の事例では、ZEB(Zero Energy Building)と呼ばれる、快適な室内環境を維持しながら建物内のエネルギー収支を0にする技術の開発などが盛んに行われています。

ここでの研究は日本の建築業界の発展のためにも不可欠です。非常に専門の知識や資格が必要とされますが、最先端の技術を研究、開発していく仕事なのでやりがいも大きいです。

都市開発部

ゼネコンは基本的に工事を受注して利益を得ますが、営業の一環として「都市開発」を行う部門を持っているゼネコンがあります。この部署では、自社で土地を仕入れて自社でビルなどを建設をする場合や、コンペと呼ばれる行政からの公募を通じて公共施設の設計、建設、運営を統括する場合もあります。これらはいずれも、工事を自社で行い利益につなげるために行われています。

ゼネコンに就職するには?

ゼネコンは一般的に建築・土木学生から人気なため、就職するのが難しいといわれている業界です。そのため就職するにはある程度の準備も必要になります。ではゼネコンに就職するためには本選考に向けてにどのようなことをしておくべきなのでしょうか?

インターンへの参加

インターンは現在多くの企業が実施していますが、ゼネコンに就職する際にもインターンの参加は重要になります。会社の雰囲気を知るだけではなく、社員の人に顔を覚えてもらうことや、インターン中に良い印象を残すことでその後の選考を有利に進めることができます。

OB訪問

インターンや選考の際にも社員の方からお話を聞く機会はあると思いますが、OB訪問では1対1でより具体的なことや、聞きづらいことも聞くことができます。
その企業で働くことを明確にイメージするために、日々の業務の中で社員が感じていることや、会社の強みと弱み、給与などの待遇、私生活のイメージなどを聞くと良いでしょう。

また、ゼネコンに就職するうえでは先輩社員との繋がりも大事になってきます。実際に働いている社員の方との繋がりを多く持つことがその後の就活にも活かされます。

作品やポートフォリオ制作

特に建築学生にとっては設計作品やポートフォリオが選考をするうえで重要な評価対象となります。特に設計部署を希望する学生はポートフォリオは必須になるので余裕を持って作り始めるようにしましょう。

またポートフォリオも受ける企業やシチュエーションによって複数のパターンを用意しておくと企業側が受ける印象は良くなります。

ゼネコン業界の現状&今後の展望

現状

ゼネコンだけではなく建設業界全体で現在人手不足が深刻化しています。

年功序列が特徴的な業界であることや、ゼネコンに関しては仕事内容や残業が多いというイメージから若者離れが進んでいます。ワークライフバランスや働き方を見直すなど、業界のイメージの転換が今後の課題であるでしょう。

また、建設・土木業界は景気や政治の動向によって非常に影響を受けやすいです。時代のニーズをしっかりと理解し、柔軟な対応をしていくことが重要になっていきます。

今後の展望

近年はオリンピックや震災復興などで業績は好調でしたが、日本の人口が減少傾向にあることから、国内の建設数は減少すると考えらています。

将来的な市場の縮小が避けられない中でゼネコン業界は今後どのような展開をしていくのでしょうか。

海外展開

今までは国内事業がメインだったゼネコンですが、大手のゼネコンなどは海外展開に積極的で海外関連会社が売上高の20%を超える企業もあるなど、今後もこの流れは強くなっていくでしょう。特に、東南アジアなどの発展途上国での建設事業が多いです。

しかし、外国の企業との競争や、日本と海外ではゼネコンの役割が異なることもあり海外展開にはまだ改善の余地がたくさんあるといえます。

他の事業への参入

スーパーゼネコンの一つである大林組は再生可能エネルギー発電事業に力を入れるなど収益基盤の多様化を目指す考えを示しています。

今後他のゼネコンでも、SDGsなどの方針を踏まえて環境やエネルギー、宇宙分野などで事業を展開していく企業は増えていくでしょう。

まとめ

いかがでしたでしょうか。建築物というのは大昔から存在していて人々の生活を支えていました。時代が進むにつれデザインや素材などが発展しているのもゼネコンの貢献が大きいと言えます。

ゼネコンの魅力は関わる事業のスケールの大きさです。数千人規模の人をまとめ上げることは簡単ではありませんが、世界で一つの建築物を建てるというとてもやりがいのある仕事です。そして今後何十年にもわたって多くの人に利用されることを考えると社会貢献性という面でも果たす役割は非常に大きいです。

全ての職業はあらゆる形で社会や人に価値を提供して成り立っています。自分が将来どのような形で社会に貢献していきたいかを考えながら業界や企業を見ていくことで、より将来の目標が明確にしていきましょう!

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