【26卒向け】就活を始めたばかりの方必見!建築土木就活マニュアル

2024年9月19日 更新

この記事では、全ての建築土木学生の方が、就活を少しでも良い方向に進められるように、建築土木学生における就活の全体像の、始めから終わりまでを記載しています。

これから就活を始める方も、すでに始めている方でも、
就活で迷ったときには、いつでもここに立ち返られるよう、就活全体を網羅した内容になっています。

多くの方が初めてとなる就活ですが、初めてゆえに、ひとつひとつを手探りで進めていくことになります。

多くの先輩たちは、就活の終わりを迎える頃、ようやく就活の全体像が見えた頃に、もっと早く始めておけばよかった、今ならこうするのになぁと後悔するケースが多くあります。

でも、どうせなら就活に成功したいですよね。

就活のトレンドは、業界によって変化がありますが、就活の全体像や進めるべきステップは、毎年基本的には、変わりません。

2024年の今年は、コロナ禍以降、オンライン化もさらに進みましたが、進めるべき基本的なステップは大きく変わりません。

この記事では、就活をどのように進めればいいか、どうすれば上手く向かえるかの全体像を示し、あなたの就活をリードします。

全体像のマップをもってゆうゆうと進むのと、まだ歩いたことのないダンジョンを手探りで進むのと、どちらが正しく早く進めるかは明白です。

就活の全体像を押さえ、今就活においてどの地点にいて、どの方向に進むべきなのか困ったときに、迷ったときに、あなたの就活を支え、立ち返ることができる記事として、この記事が皆さまの支えになれば幸いです。

0.全体像について

前述の通り、全体像を把握した上で就活を進めるのと、闇雲に手探りで進めるのとでは、雲泥の差があります。

また、就活をどのように進めればいいか、どうすれば上手くいくのかという、全体像そのものは何年も変わっていません。

初めての方からすると、ES対策、企業研究、面接対策、OBOG訪問、と度々現れる多くの情報が、それぞれどのような順番で、何と何がつながっているのか、

色々な情報がある中で、それらをどう対応すればいいのか、初めてゆえに戸惑うこともあるかもしれません。

それは、能力が低いのではなく、そもそも初めてのことが多く出現すると、人はそのような状態に陥ります。

それらを回避するためには、それらが一体何で、どのような順番で行えばいいかを抑えれば慌てることも、恐れることも全くありません。

この記事では、建築土木における就活の項目について、それぞれどのような順番で、何のために行うのかを示しています。

そして、下記の図が就活の全体像、始めから終わりになります。

就活中は、この図を何度も見返すことで、自身が今どの地点にいるのか、どの方向に向かうべきかを押さえながら進めることで、就活を良い方向に進めることができます。

就活の大きな流れはシンプルに、

「行きたい会社の選択肢/手札」を増やし、「選択肢として挙げた会社の事を知って」その選択肢を絞り、そして「その会社の選考を受け」、受かる。

これだけです。

このステップの中に、「業界研究」や、「ES対策」といった言葉が登場します。

それぞれが何でどのようなタイミングで行えばいいかを押さえておけば、慌てることはありません。

それでは、早速就活をスタートさせていきましょう。

1.行きたい会社の選択肢を増やす

就活は、行きたい会社を選び、その会社から内定をもらうことで、終えることができるものです。

行きたい会社を選ぶには、会社の選択肢を増やすことからスタートします。

人は、これまでの経験があるからこそ、何となくここに行きたいということを、選択することができます。
逆にいえば、知らないものを選ぶことはできません。

このセクションでは、行きたい会社の選択肢つまり、あなたの就活の手札を増やすことについてを話していきます。

選択肢を増やす方法は主に下記の方法に分かれます。

・業界から行きたい会社を選択肢に加える

・職種から行きたい会社を選択肢に加える

・元々知っている会社を選択肢に加える


そもそも世の中にどんな仕事があるかを押さえ、その中からどの仕事を選びたいかを選択していきます。

次の章から、ポピュラーな方法である業界・職種から行きたい会社を選択肢に加えることについて話していきます。

すでに知っている、聞いたことある会社を選択肢に加えることも勿論okです。

本来、就活は楽しいものです。
色々な選択肢を知って、自身がどんな未来に行こうか、こういうこともやってみたいなと選択肢をながめていると自然と会社の候補が、膨らんでくるかもしれません。

既に、設計がいいんだよな〜とか、施工管理がいいんだよな〜とか、ハウスメーカーに行きたいんだよなぁとか何となく選択肢をもっている方は、こちらの会社を選ぶのステップからはいってもいいです

そもそも、どんな仕事が世の中にあるか、その選択肢を知らなければ、その選択をすることができません。

世の中の仕事にどのようなものが存在するのか、それらを把握するのに有効なのが業界といわれるカテゴリです。 

「業界」ということばを聞いたことある人も多いかもしれません、なんか不透明でとっつきにくい言葉かもしれませんが、大きなカテゴリで建設業界、教育業界とくくっているだけのことです。何のことはありません。

業界/職種の一覧を知る

大きなカテゴリとして、「建設業界」「教育業界」というように仕事の大きなくくりを業界というカテゴリ名で分けていますが、「建設業界」の中でも、さまざまな仕事に分かれており、それらについても、ここでは便宜的に業界と呼びます。

建設の仕事には、みなさまもご存知の通り、さまざまな仕事が存在しますが、その全てを皆さまは、把握していますでしょうか。

把握しているという方は、おさらいとして、あんまり自信がないかもという方も、下記を見れば、建設の仕事のほとんどを網羅したといっても良い状態になるでしょう。

下記の記事は、一般の新卒としての就職先として、選択肢に上がる仕事を業界というカテゴリとして一覧化したものになります。


各業界については、上記の記事から、各業界の詳しい内容を記載した記事を見ることができます。

また、業界というカテゴリの他に「設計職」「施工管理職」といった職種というカテゴリでくくることができます。


各職種については、上記の記事から、各職種の詳しい内容を記載した記事を見ることができます。

また、これらの一覧を見て、あ、こんな仕事興味あるかも、ここの分野しかみてなかったけど、この業界に行ってみたいかもとなったかもしれません。

世の中の仕事が何があるかを知ると、そこから網羅的に選ぶことができます、全体像を把握すると思わぬ発見があったり、やっぱりこの道でいいなという納得感につながるため、有利に進めることができます。

世の中の仕事を押さえたら、その業界や職種における会社の選択肢を増やしていきましょう。

業界/職種から行きたい会社の選択肢を知る

業界や職種の全体像の一覧を俯瞰することで、「こんな業界興味あるかも」「この仕事」やってみたいと思われたかもしれません。

全体像を俯瞰して把握することで、方向性のあたりをつけることができます。

行きたい方向性が見えてきたら、早速その業界や職種における会社の選択肢を増やしていきましょう。

業界から行きたい会社の選択肢を知る

業界から会社の選択肢を知る方法は、業界問わず共通しています。

基本的には、リクナビやマイナビ、ワンキャリアで会社の採用情報や事業内容について確認し、各社のHPでより詳しく知るというものです。各メディアごとに内容の焦点が異なるので、うまく使い分けると良いでしょう。

また、先輩など周囲の人でその業界に就職が決まっている人がいれば、ヒアリングを行い、業界や企業について知るのも有効です。

例えば、ハウスメーカー業界の会社を探す場合は、

STEP.1

リクナビ、マイナビで「ハウスメーカー」などのキーワードで検索を行い、募集をしている企業を探しましょう。さらに関連する企業や同業他社も同時に調べられると良いでしょう。

STEP.2
一通り会社を調べられたら、オープンワークなどで、社員目線の口コミなどの情報にふれ、会社についてのイメージを膨らませましょう。

STEP.3
もし周囲に、ハウスメーカーの業界に就職が決まっているor就職した先輩がいれば、就活の内情や働き方などについてヒアリングをしてみると、より自分に近い情報として吸収することができるでしょう。

これらのステップのように進めることで、行きたい業界の会社の選択肢を増やすことができます。

職種から行きたい会社の選択肢を知る

職種から会社の選択肢を知る方法も、基本的には業界から絞る方法と同様です。またこちらも職種ごとに違いはありません。

設計職、施工管理職など、やりたい職種の候補が決まれば、その職種に就職するorした先輩へのヒアリングはとても有効です。同様の環境で学んできた先輩方から見て、その職種が良いと考えた理由や働き方について、聞くことはとても参考になると思います。

例えば、施工管理の会社を探す場合は、

STEP.1

リクナビ、マイナビで「施工管理」などのキーワードで検索を行い、募集をしている企業を探しましょう。さらに関連する企業や同業他社も同時に調べられると良いでしょう。

STEP.2
一通り会社を調べられたら、オープンワークなどで、社員目線の口コミなどの情報にふれ、会社についてのイメージを膨らませましょう。

STEP.3
もし周囲に、施工管理職での就職が決まっているor就職した先輩がいれば、就活の内情や働き方、業界ごとの違いなどについてヒアリングをしてみると、より自分に近い情報として吸収することができるでしょう。

業界からの場合と同様、これらのステップのように進めることで、行きたい職種の会社の選択肢を増やすことができます。


このセクションで行っているのは、行くかもしれない会社のリストを洗い出しています。

業界/職種という全体像を押さえた上で、この洗い出しを行うと早い段階で自身の何となく行きたい候補を「知る」ことができます。

人は知らないことを選択することができません。

この時点では、絶対ここに行くといった強い感覚でなくても構いません。
何となくここ良さそうだな、興味あるかもという位で良いのです。

また、そもそも元々知っている会社をリストに加えたり、先輩や合同説明会などで知った会社をリストに含めるのも、勿論問題ありません。

しかし、世の中の業界や、職種の全体像を押さえることで、さらに良い選択肢が見つかる可能性が十二分にあります。

ですので、100%その会社に行くことが決まっているというわけでもなければ、業界や職種の選択肢を知り、会社の選択肢をきちんと洗い出すと自身の可能性を広げることができます。

この時点では、どの会社に行くべきか厳密に絞る必要はありません。
今、あなたの手元に、行きたいかも会社リストが揃っていれば、このSTEPは問題ありません。

次のセクションでは、リストにある会社をさらに知り、本当に自身が行きたい会社はどこかを絞っていきましょう。

2.会社を知る/会社を選ぶ

会社の選択肢が増えてきたら、次は、その会社のことを知りにいきましょう。

前項でもお伝えしたとおり、人は知らないものを選択することができません。
ホームページなどからしか見えない会社の外の情報だけではなく、会社がどのような会社かを深く知ることで、会社の選択肢の中から、どの会社がより良さそうかを選択することができます。

会社のことをさらに知る方法については、主に「説明会」「OBOG訪問」「インターン」があります。

説明会

企業を知るための第一歩となるのが、企業説明会です。

説明会を開催する企業としては、学生に知ってもらいたいことを詰め込んで説明するため、その企業において重要とされる情報をまとめて得ることができます。取り掛かりとして最も効率の良い方法だと言えるでしょう。

説明会をはじめとする企業研究については、以下の記事でも詳しく説明しています。

OB/OG訪問

説明会と同様に有用な情報源となり得るのが、OB/OG訪問です。

説明会などで会社の基本的な情報を知ったのち、実際に働いている社員から会社がどう見えているのか、どう体感しているのかを知ることで、より自分に近い情報として吸収することができます。

建築土木系の技術職の働き方や仕事の内容は、文章から理解するよりも、最前線の現場で働く人に聞くことでより鮮明にイメージできます。

OB・OG訪問については、以下の記事でも詳しく説明しています。

インターン

関心のある企業がインターンシップを開催している場合は、積極的に参加することをおすすめします。

インターンに参加することで、説明会などでは知り得なかった情報に触れることができますし、自分が実際に働くことを擬似体験できます。インターンは企業ごとのカラーがとても出るため、それまではわからなかった社風や雰囲気も知ることができます。

他者から情報を受け取る説明会やOB/OG訪問とは異なり、インターンでは自分の実体験を蓄積できるため、面接での受け答えにさらに説得力を持たせることもできるでしょう。

インターンについては、以下の記事でも詳しく説明しています。


まずは、説明会で十分ですが、さらにその会社を知りたいという場合は、OB/OG訪問が有効です。

選択肢のなかで、会社を知ることによって、さらにその会社に興味をもったり、意外とこの会社興味ないかもとなるかと思います。

その中で、残った選択肢の会社の選考を受ければ良いのです。

一般に選考を受ける会社の候補は、いくつでも時間の許す限り構いません。少しでも興味のある会社であれば、選考を受けてみても良いと思います。

ただ、選択肢が多すぎて、上手く決められないという方がいる場合は、この後の選考対策にも出てくる自己分析を行うとよいかもしれません。

自己分析

就活を始めると、よく出てくるこの言葉ですが、この自己分析は何のために行うのでしょうか。

先ほどより、知らないものは選ぶことができないとお伝えしているかと思います。
就活は、自身の将来を大きく左右する場になっています。

どんな方も、より良い未来に行きたいと思っていると思いますが、自身にとってのより良い未来は、自身が答えを持っています。

自身が行いたいことは何か、向かいたい方向とは何かの棚卸しや整理を意識的に行うことが、自己分析の本質になります。

自身の内側を整理することで、自身も気づいていなかった自身のやりたいことに、気づくかもしれません。

自身を知ることで、選択肢の中から選択をすることができるようになります。

これは選考中に行ってもいいですが、会社の選考候補を決める段階で行ってもいいでしょう。

自己分析の詳しい方法については、以下の記事で扱っています。

3.会社の選考を受ける/受かる

会社を知り、選んだ後は、選考を受ける段階に移ります。

本選考では多くの会社が、ES(エントリーシート)の提出、グループディスカッション、面接を行います。それぞれの選考は企業が学生について理解を深めるために行われます。

建築土木の選考においては、それぞれの選考で何が重要とされているのかを理解し、的確な対策を行うことで、着実に選考を進むことができます。
この章では、各選考におけるポイントを抑えていきます。

ES(エントリーシート)

ESは相手に会いたいと思わせることが大事です。

過去の経験などを踏まえて、自分のパーソナリティをわかりやすく伝えることに加え、建築土木においては、
建築土木学科を志したきっかけや、なぜ興味を惹かれるのか、将来どんなものを作りあげたいか、といった熱意をわかりやすく伝えることも重要です。
以上のことを総合して、面接官からどのように見てもらいたいか、ということを念頭に置いて書いていきましょう。

ESについては、以下の記事でも詳しく説明しています。

自己分析

ESや面接で自分についてわかりやすく伝えるためには、まずは自分が自分のことを詳しく理解することが大事です。

そこで有効になるのが自己分析です。これまでの経験を整理し言葉にすることで、

・2つの異なる経験が、意識はしていなかったが、実は一貫した考えに基づいていた
・イメージではこう思っていたが、文章にすると新しい発見があった

というように、自分自身の解像度が高まります。
解像度が高まると、その分、ESや面接で具体的な表現をすることができ、良い印象を面接官に与えられるでしょう。

自己分析については、「会社を知る/選ぶ」のセクションでも紹介しましたが、以下の記事でも詳しく説明しています。

ポートフォリオ (設計職のみ)

自分のパーソナリティについて伝えると同時に、建築の設計職では、設計のスキルを伝えることが必要です。そのためにポートフォリオという、設計作品集を作成することになります。

ポートフォリオでは、これまで制作した複数の作品を見せることになるため、重要となる考え方や魅せたいポイントを抽出し、洗練させることを意識して作成すると良いでしょう。

ポートフォリオについては、以下の記事でも詳しく説明しています。

(筆記試験・Webテスト)

一般的な就活では、志望者が多い会社ほど、筆記試験やwebテストを設けられています。

数は多くありませんが、建築土木系の企業も同様に設けている場合があります。あくまでも通過点なので、そのさきの選考に進むためにも、優先順位をつけて対策を行いましょう。

筆記試験については、以下の記事でも詳しく説明しています。

グループディスカッション

筆記試験と同様に、会社によってはグループディスカッション(以下、GD)選考を設けています。

建築土木の仕事はさまざまな立場の人と協力しながら進めていくことになります。「入社後に、この学生は周りとどのように関わり合いながら仕事をしていくのか」ということをイメージすることも目的のひとつです。
そのことを念頭に置きながら、自然体でありながらも、グループに議論を円滑に進められるように、立ち振る舞いを考えてみましょう。

グループディスカッションについては、以下の記事でも詳しく説明しています。

面接

面接は大きく1次、2次、xxx次、最終面接に分かれています。それぞれの面接で、聞かれる内容や何を見ているかは異なります。
1~2次面接では、主に現場社員や新卒採用担当が行い、学生の話し方や考え方、これまでの経験から、学生のパーソナリティの全体像を把握することが目的とされています。

3次~最終面接では、人事部課長や役員などの役職の高い社員が担当し、それまでの面接を踏まえて、学生のより深い部分を探ることや入社への熱意、会社との相性をはかるような質問が多くされます。

以上は一般的な例のため全ての会社に当てはまることではありませんが、面接ごとに質問の質が変わるので、どのように伝えるべきかを事前に考える必要があります。そのためにも面接を一括りにするのではなく、各面接に対して最適な対策をしていきましょう。

面接については、以下の記事でも詳しく説明しています。



他にも、面接に向けた服装、事前準備、言葉遣い、逆質問など面接にまつわる記事もありますので、あわせてご覧ください。

まとめ

最終面接に受かれば、見事内定を獲得し、その会社を選択する権利を得ます。

その会社に行くことを決め、内定承諾をすれば、就活は完了であり、晴れて終えることができます。

内定を取得しても、他にも会社の選択肢が残っている場合は、複数の内定を目指す可能です。

もし、納得のいかない場合は、あらためて会社の選択肢を増やすことから始めても良いかもしれません。

ここまでが、就活のスタートと終わりまでの全体像です。

コンキャリでは、建築土木におけるさまざまな就活の記事を網羅的に提供しています。

各記事のリンクを辿っていくと、内定にむけたゴールに近づくように、整理されています。

もしまた何か迷ったら、この記事を見返して、自身がどの地点にいるかを整理して、進むとよいでしょう。

全てのことにおいて、全体像を意識して適切に進めば、前に進むことができます。

また、コンキャリでは、毎年100人以上の就活生をサポートしているキャリアコンサルタントが、建築土木学生の方の就職活動をサポートしています。

就職活動を始めたばかりの方、今まさに行っている方、どなたでも建築土木の方であれば、サポートしています。

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少しでもみなさまの就活が上手くいくことを願っています。

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