就職or院進??迷っている人必見! 双方のイメージをしてから、自分にあった選択を!

2021年12月29日 更新

大学3年生になると、学部卒就職か院進かを迷う方も多いと思います。そんな方々に、「大学院とはどういう場所なのか?」を紹介した上で、「就活という切り口から見た、学部卒と院卒の違い」をご紹介します!

それぞれのメリット、デメリットを把握したうえで、自分にあった選択をしましょう!

大学院について

大学院とは?

大学院とは、学部時に学んだ学問分野をより専門的に学び、研究成果を出す場です。大学院には、修士課程(2年)と博士課程(3年以上)があり、学部から進学する場合は、修士課程に在籍することになります。修士は、Masterとも言われ、頭文字をとって、M1、M2などと呼ばれます。

大学院生は何をしている?

授業

基本的には、大学院生も学部と同様に単位制で、必修科目や選択科目を履修しながら規定の単位数を取得することになります。単位数は、30~40単位ほどの大学が多く、M1時点で取り終える学生が多いです。ほとんどが専門分野に近い学問分野の授業を受け、専門科目の場合、レポート提出等が多いです。

自身の研究(修士論文/制作)

なんと言っても、大学院は研究してなんぼの世界で、卒業論文よりも深いレベルで研究成果を出すことが求められます。前述したとおり、研究成果を出すことが大前提です。そのため、単に学生生活を長く過ごしたいという理由だけでは、有意義で充実した生活は送れないでしょう。

研究室の活動

授業よりも、研究室の活動に時間を割いてる学生が多いのではないでしょうか。細かいことはいろいろありますが、研究室の活動の代表格は、大きく2パターンに分けられます。

一つは、教授のサポートです。これは主にTAと呼ばれる、授業のアシスタント業務です。こちらはアルバイトとしての業務になるため、大学から給料が支給されます。大方時給は1,000円程度が相場になります。

もう一つが、プロジェクトです。プロジェクトとは、外部に対して研究室としてアウトプットを出すことを指します。

大学院進学において注意すべきこと

興味のあること・やりたいことができる環境か

まず一番注意すべき点は、自分の興味あることや、やりたいことができる環境かどうかです。教授ごとに精通している学問領域がことなるため、なんとなくのイメージで「できそう」と思っていても、しっかりとした指導が受けられない可能性があります。そのようなミスマッチを避けるためにも、研究室のホームページで卒論・修論の情報やプロジェクトの内容などを確認してみましょう。

研究室のルールが自分に合うかどうか

これは見落とされがちですが、意外に大事なポイントです。研究室は、簡単に言うと、教授を社長とする会社のようなもので、教授が決めた研究室としての方針やルールがあります。例えば、コアタイム制度のように、決められた時間帯は研究室にいなければいけないルールもある場合があります。

就活の切り口から見た、学部卒と院卒の違いは?

院卒のメリット

教授やOBOGとのつながりから就活の情報を受け取りやすい

配属になった研究室の専門分野を活かす就職先の場合、就活のベースが研究室のOBOGや教授のツテになるため、進め方としてはある程度楽になります。院生になるとOBOGとの繋がりもかなり増えるので、情報収集もしやすいと考えられます。
しかし、専門以外の業界や分野を受けようとすると、研究室の蓄積がないため、自力で1から情報収集する必要があります。なので、予め、自分が将来やりたいことと研究室選択をマッチさせることが、効率的に就活を進めるポイントになります。

面接やポートフォリオで伝える・表現できることが増える

院卒と学部卒の決定的な違いはここにあるでしょう。面接時には、大学で学んでいることや「学生時代に力を入れたことは?」、「人生で最も苦労したこととは?」といったいわゆるガクチカの質問が多くされます。その中で、普段の活動の蓄積が会話のネタになるので、専門性と絡めながら自分の強みなどを表現することができます。

専門職採用は、決まる時期が早い

構造・設備等の技術専門職の採用は、比較的早い段階で内定が出るケースが多いです。大手の組織設計事務所やゼネコンでは、技術専門職採用はM1の12月~2月ごろに出ることが多いようです。こちらはあくまでも目安のため、各社の採用情報などを確認しましょう。

学部のメリット

早く現場に出て実務経験が詰める

学部卒での就職のメリットとしては、早く現場に出て生の建築を扱うことができる点にあります。いくら机上の勉強を頑張っていようと、実務経験の中から得られることは計り知れません。

また、建築学科に所属している学生なら、一級建築士の取得を目標としている人は多いと思います。一級建築士の受験資格では、2年以上の実務経験が必要になります。それを早くクリアし、一級建築士に近づくこともキャリアステップにおいて非常に重要です。

金銭面

現実的な問題として、金銭面が挙げられます。大学院の2年間で130~300万円ほど費用がかかることに加え、2年間で600万円ほどの収入が入る就職では金銭面に大きな差があります。

そして、大手ゼネコンやハウスメーカーなどの就職先では、高い給料水準で経験を積んで行くこともできます。初任給で、院卒と学部卒で数万円違う会社が多いですが、給料で比較すると一概にどっちが高いとは言うことはできません。

院進の場合は、研究室配属によって職種がそもそも絞られることも

もし現時点で、将来やりたいと思う仕事がある方は、学部卒か院卒かでその仕事につけるかどうかが大きく変わる可能性があります。

学部卒

研究室とは時期的にも関連性は低く、ゼネコンの施工管理職、ハウスメーカーの設計・施工管理職などが多いです。

4年の研究室選択で意匠設計系の研究室配属を狙っている方は、大学の設計課題などにも注力していると思うので、その経験値をうまく活用することができれば、準大手設計事務所(類設計・梓設計など)への就職も十分に狙えます。

院卒

院卒の場合は、企業が求める専門知識との整合性が重要になるケースが多いため、研究室によって選択しやすい職種が異なる場合もあります。以下は、各分野と就職先との大まかな関係性です。

都市・まちづくり系: 大手ゼネコンの都市開発部署や総合デベロッパー、建設コンサルタントなどへの就職が多いです。

意匠設計系: ゼネコンや組織設計事務所の設計と言う一番花形と言われる業務に携われる可能性があります。しかし、院卒といえど、そもそもの採用人数が数名とかなり狭き門なので、誰もがつける仕事ではありません。それ以外だとアトリエ系でスキルを身に付けたいと言う学生も一定数います。

構造・設備・材料: 大手ゼネコンや組織設計の専門職が多い(構造分野では、構造設計事務所もある)

上記のように、進路選択と就職先は密接に関連しています。誤った方向に進路選択をしてしまうと、非効率な就職活動をする羽目になってしまうので、研究室選択と合わせて、就職先も検討する必要があります。

まとめ

就職するか進学するかは、決して別次元の話ではなく、一貫して考える必要があります。将来やりたいことを実現するためにも、先輩をはじめ、様々な人から情報をキャッチしておくことが大切です。

逆に、将来やりたいことがまだ決まっていない人も、現在の興味のある分野から、並列的に進路選択を考えてみると、将来が見えてくるかもしれません。
早い段階から、積極的に会社説明会や研究室訪問を重ね、ベストなキャリアパスを歩んでください!

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