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海洋工事の専門家 「マリコン」ってどんな業界?

2020年9月15日 更新

皆さんは「土木」という言葉を聞いて、どこで仕事をするイメージを持たれるでしょうか?

「土木」という漢字からトンネルや道路の工事などを想像した人が多いと思いますが、土木のなかには海洋土木工事という仕事が存在し、護岸や海底工事、海底トンネルなどを作る仕事も存在します。

今回は建設会社の中でも、海洋土木工事を得意とするマリコンについての魅力を詳しく説明していきたいと思います。

マリコンとは

マリコンとは「マリンコントラクター」の略で、ゼネコンの建設会社の中でも海洋土木工事や港湾施設建築の仕事を請け負うことが多い会社を指す言葉として使われます。具体的な事業としては、

埋立・浚渫(しゅんせつ)
護岸・防波堤
海底工事
橋梁基礎工事
海底トンネル工事

などの事業を行います。

マリコンの特徴

事業の規模が大きい

マリコンの魅力の1つは事業の規模が大きいことです。

マリコンの仕事の1つである浚渫(しゅんせつ)工事は、船の安全な航路を作るために船を使って海底の土砂をすくい取る工事です。そのためマリコンの企業自体が、浚渫船と呼ばれる工事用の船を所有している場合があります。

また、防波堤工事ではケーソンと呼ばれる重さは約3,000トン、高さが20メートルを超えるコンクリートのブロックを海の中に設置することで高さが10メートルの波に耐えることができ、安全な船の行き来を可能にしています。

社会貢献性の高さ

輸入、輸出を表す英語のインポート(import)、エクスポート(export)にもport(港)という単語が入っているように、貿易において海上輸送は欠かせません。

日本では貿易の海上輸送の割合は重量ベースで99.7%というデータもあるほどです。普段の生活の中で港を意識することはあまりないと思いますが、マリコンは安全な港を作ることによって、私たちの生活を陰で支えています。

また、日本は島国であり、台風や津波などの海から受ける自然災害が多い国です。そんな日本の沿岸を自然災害から守り、また復旧や復興にも関わる機会の多いマリコンは社会貢献性の高い仕事です。

土木だけでなく建築も

マリコン業界の大手3社である五洋建設株式会社、東亜建設工業株式会社、東洋建設株式会社はそれぞれ建築の事業も行っいて、全体に占める建築の売り上げも3割程を占めます。同様にマリコンと定義されている企業の多くが建築の仕事も行っています。

海洋土木の知識や経験を陸上土木や建築分野へ活かし、事業を多面的に展開できることもマリコン企業の特徴です。

積極的な海外展開

大手マリコン企業の一つである五洋建設は、連結海外売上高比率は約3割を占めるなど、多くの企業は海外事業を積極的に行っています。1960年代や70年代から海外に進出している企業も存在するなどその歴史は古く、近年は政府がODA(政府開発援助)に積極的なこともあり、特に東南アジアでの実績を伸ばしています。

また、海外での事業も大規模なものが多く、1つの案件に対し、他国の企業と共同で取り組むこともあります。外国の企業と協力しながら、世界のインフラ整備に貢献できることもマリコンの特徴です。

マリコンの企業に就職するためには?

ここまでマリコンの特徴を説明してきましたが、マリコンの企業に就職するために必要なことについて説明していきます。

必要な資格はあるのか?

マリコンに就職するために必要な資格はあるのでしょうか?

結論から申しますと、マリコンに就職するために必要な資格は特にありません。

しかし、技術系の職種へ応募は、土木系や建築系、環境系などを学んだ学生が対象になる場合があります。希望の職種が決まっている場合は自分の専攻が応募の対象になっているのかをあらかじめ調べておくことをお勧めします。

また、施工管理を目指す方は「土木施工管理技士」の資格を所有していると、今後のキャリアアップや仕事を進めるうえで有利に働きます。マリコンへの就職を考えている学生の方は資格のサポートがある企業や、今後資格を取るプランを考えながら就活を進めていくと良いでしょう。 

選考で重視されること

では、マリコンへの選考の際に重要視されることは何になるのでしょうか?

建設・土木の中でも海洋土木というさらに専門性の高い分野ですが、企業は学生に対して専門的な知識や経験は求めていません。

多くの企業の採用ページで選考の際の評価基準として挙げられていたのは、「人との関りを大切にできる人」、「人と一緒に何かを成し遂げることができる人」など、コミュニケーションスキルなどの人物面でした。

マリコンが行うプロジェクトは大規模なものが多く、施工管理では年齢や所属する企業が異なる多くの人をまとめ上げる必要があります。そのため、多くの企業は人との関わり合いを重要視しているのです。

他にも、「モノづくりに興味がある人」、「積極的に挑戦できる人」などが企業の求める人物像として多く挙げられていました。

面接の際は上記の内容に関連付けられた質問を面接官からされることが予想できます。今までの自分を振り返り、面接の際にアピールできるように準備しておきましょう。

マリコンの業界のこれから

現状

社会情勢に影響を受けやすい建築・土木業界ですが、マリコンは比較的影響を受けることは少ないといえます。

理由としてはマリコンが五洋建設株式会社、東亜建設工業株式会社、東洋建設株式会社の大手3社を中心とした業界であり競合企業が少なく、専門的な分野の業界であるため新たに参入してくる企業も少ないという特徴があるからです。

また、大手3社は国内工事の4~6割ほどを官公庁が占めている事もマリコンが安定した経営を行える要因の1つです。

ただ、建設業界全体の人手不足はマリコンの企業にとっても共通の解決すべき課題です。

業界の将来

上記の理由に加え、防災・減災関連の工事需要が盛んであり、港湾などへの公共投資も続いていることから、今後も比較的安定した収益が期待できると思われます。

さらに多くの企業が今後も海外展開に力を入れ、事業を展開する国を増やしていくことが予想できるので、新卒で入社する若手の方でも海外で活躍する機会が多くなりそうです。

建築や土木、国内や海外などさまざまな分野や地域でバランスよく安定した収益を上げ続けることができればさらなる発展が今後も期待できる業界となるでしょう。

まとめ

いかがでしたでしょうか。マリコンは土木の中でも海洋土木という専門性の高い分野の事業を行っています。専門的な知識やスキルを要求される事業ですので、中途や転職で就職を希望するときには資格や経験を問われることが多くあります。

マリコンの企業に興味のある学生の方は未経験からでも入社することができる新卒採用をぜひチャンスと捉えて、様々な企業について調べてみてください。

企業によって工事実績の分野や、海外事業などに違いがあり、それぞれの企業の特徴が見えてきます。

また、マリコンの企業も大きなくくりではゼネコンに分類されるので、業界をさらに調べ細分化することにより、知らなかった職業や業界を見つけることができます。

皆さんもぜひ、業界についてさらに細かく調べてみましょう!

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