近年注目を集めているSGDsと建設業界の繋がりをご紹介

2021年5月8日 更新

皆さんはSGDsという言葉を聞いたことがあるでしょうか?
最近、国や企業、団体、個人でSGDsへの取り組みが活発に行われているため、日常生活の中で見たり聞いたりする機会があり、名前だけは知っていると言う方も多いのではないでしょうか。

今回は、SDGsを就活の観点から捉えたうえで、近年多くの企業がSGDsに取り組んでいる背景や、建設業界の企業が行なっている取り組み、そしてSGDsを就活にどのように活かし、皆さんの就活にプラスになるかという点について紹介していきます。

SGDsとは

まずは、SGDsの言葉の意味を紹介します。
SGDsは「Sustainable Development Goals」の略で、日本語では「持続可能な開発目標」と訳されています。

SDGsの目的は、貧困やジェンダーなどの人権的な課題の解決や、地球環境のを保護を目指すことで、すべての人が平和と豊かさを享受できるようにすることであり、それに向けた世界共通の認識がSDGsです。

2015年9月の国連サミットで採択され、2030年までの間に達成するための、世界全体で取り組むべき目標となります。

SGDsには17の目標と169のターゲットが設定されていて
17の目標には、

1.   貧困を無くそう
4.   質の高い教育をみんなに
5.   ジェンダーの平等を実現しよう
9.   産業と技術革新の基盤を作ろう
13. 気候変動に具体的な対策を

といったように環境問題に限らず、貧困問題や差別、経済の発展など現代社会の様々な課題を解決するための目標が定められています。

企業がSDGsに取り組むメリットとは

SGDsは2015年に全世界での解決するべき目標として定められましたが、日本では近年SGDsに力を入れている企業が増えてきています。

では企業がSDGsに取り組むことにはどのようなメリットがあるのでしょうか。

新たなビジネスチャンスになる

まず1つ目は新たなるビジネスチャンスが生まれる可能性です。

SDGsは世界全体の課題を17の目標で明確にしています。
SDGsで打ち出されている目標は、世界的に課題解決の需要が高いトピックになっているため、次のビジネスのトレンドになる可能性が高いと言えます。

そのためSDGsに取り組むことによって、新たなビジネスチャンスとなる可能性があるのです。

企業イメージの向上

続いて挙げられるのが社会貢献性のアピールです。
社会貢献性は企業のブランディングや、ステークホルダーに向けてのアピールという点で重要になります。

現在SDGsの社会的な認知が高まっている中で、今後さらなるイメージアップが狙える分野になると考えられます。

ESG投資家からの注目が集まる

ESG投資とは、環境(Environment)・社会(Social)・企業統治(Governance)に配慮している企業を重視し、選別して行なう投資を意味します。

ESG評価の高い企業は、事業の社会的意義、成長の持続性など優れた企業特性を持つと言えるため、ESG投資家からの注目を集めることによって、企業認知の向上、資金調達へと繋げることができます。

建設業界とSDGs(建設業界と関連性のある項目)

続いては業界を絞り、建設業界とSDGsの関連性について紹介します。

建設業界は事業分野である、住環境の提供やまちづくり、インフラ構築・整備など、SDGsと直結する部分が多いためSDGsとの関連性が高い業界と言えます。

今回はSDGsの17の目標の中で、建設業界と特に関連性のある2項目をピックアップしてご紹介します。

9. 産業と技術革新の基盤を作ろう

目標9の詳細は、
災害に強いインフラ作り、持続可能な形で産業を発展させ、イノベーションを推進していこう
とされています。

災害に強いインフラの整備は、公共工事や水道工事、道路工事などによって、災害などに強い道路や橋などのインフラを作るという建設業界の業務と直結して、災害が多い日本においては特に重要な項目です。

11.住み続けられるまちづくりを

目標11は、
安全で災害に強く、持続可能な都市及び居住環境を実現しよう
という詳細な目標が定められています。

こちらはまちづくりという観点からも、ハウスメーカーやデベロッパー業界が特に関係する項目です。

災害に強い建築物を作るのはもちろん、都市への人口集中や高齢化による住まい、暮らしの変化に合わせたまちづくりを実現していく仕事など、こちらの項目も様々な仕事と関連性があります。

企業が行なっているSDGsの具体例

建設業界全体としてのSDGsとの関連が深い分野を取り上げましたが、「9. 産業と技術革新の基盤を作ろう」と、「11.住み続けられるまちづくりを」、以外の目標でも、独自でSDGsへの取り組みを行っている企業は多く存在します。

ここからは実際の企業が行なっているSDGsの取り組みの例を紹介していきます。

社員の働きやすい環境づくり

前田建設工業株式会社では、「8.働きがいも経済成長」も、のゴールに貢献するために、請負と脱請負の融合を実行するための基盤となる企業文化・体質の改革を目的とした「体質改善」に取り組んでいます。

具体的な施策としては、社内コンペ「MAEDAFuture Competition」の実施です。
こちらは、社員一人ひとりが会社の将来を考える機会を作り、仕事に対する考え方や取り組み方を「能動的」かつ「自発的」な思考に成長させることで、社員と会社の成長を目指しています。

建設業の観点からの生物多様性保全活動

加藤建設はSDGsの多くの目標に対して積極的に取り組んでいますが、特に企業独自の施策が、15.陸の豊かさも守ろう、に対する「エコミーティング」という活動です。

エコミーティングはSDGsが採択される以前の2009年から行われている活動であり、現場における生態調査や、保全、希少生物の保護活動など生物多様性に配慮した建設事業を推進する趣旨のものです。

職人の育成

平成建設は、大工の技と精神を受け継ぐ職人集団として、「HEISEI DAIKU MIND」を中心に据えた独自の「建築工程の内製化」に取り組んでいます。

平成建設が目指す「大工の技と精神を受け継ぐ職人集団」を体現するためにも、目標4.質の高い教育をみんなに、の達成は重要であり、職人を志して入社した若手社員に対し、先輩社員がしっかりと教育・指導を行うことに力を入れています。

水産資源の安定供給

戸田建設はSDGs17の目標全てに対しての取り組みを行っています。

その中でも「14.海の豊かさを守ろう」、の例として海外での実績が紹介されています。

コートジボワールのササンドラ市の中央市場は、衛生環境が劣悪な状況であり、円滑な物資の流通を妨げていたことが課題でした。そこで同社は、水揚げおよび流通の効率化と水産物の鮮度・品質の向上を図るプロジェクトに参画し、衛生的で良質な水産資源の安定供給と水産従事者の収入向上に寄与しました。

以上の取り組みや実績はホームページで紹介されています。

SDGsと就活

最後に、SDGsに関する知識の就活への活かし方をご紹介します。

企業とSDGsを調べるメリット

まずは、就活で学生が企業のSDGsの取り組みを調べるメリットについてですが、1つ目が企業の特徴が分かるという点です。

1つ前で紹介したように、目標の「9.産業と技術革新の基盤を作ろう」や「11.住み続けられるまちづくりを」は建設業界と関連する項目になるため、仕事そのものがSDGsへの取り組みとなる場合が多いですが、その他の目標に関しては企業によって、取り組み方が異なります。

そのためSDGsの観点で企業を調べることによって、その企業がどのような分野に力を入れているのか、という企業の特徴が分かり、企業の将来性を考察することや、同業他社との比較などに役立ちます。

企業が取り組むSDGsの調べ方

ホームページや採用ページのSDGsの取り組み一覧を探す

現在企業がSDGsに対してどのような取り組みを行っているかを調べる方としては、企業のホームページや採用ページのSDGsの取り組みのページを見つけるという方法が挙げられます。

上記で紹介した企業は、それぞれ企業が行っているSDGsの取り組みを専用のページで紹介しています。
このような企業はSDGsに対する関心が高いため、さらに理解を深めるために企業説明会や、面接時にSDGsの取り組みなどを質問してみるのもよいでしょう。

就活への活かし方(自分のSDGsの考えと似た企業を選ぶ)

ここまでで、企業のSDGsの取り組みは理解できたと思いますが、
一度自分自身のSDGsへの考え方についても考えてみましょう。こちらは就活を進めるなかで必要不可欠なことではないため、余裕のある人は考えてみると良いでしょう。

自分自身のSDGsに対する考えを整理することによって、
・自分が重要視していることが分かり、働くという社会的な活動の指針を立てる一助となる
・SDGsの取り組みに共感できる企業や自分の考えと似ている企業を探していくことで、企業選びの基準になる
といったメリットがあります。

まとめ

建築、土木の業界は就職後に自分の仕事がSGDsと関わる可能性が高いため、就活の段階でSDGsについて調べることは決して無駄にはなりません。

SDGsは近年注目を集めているワードになりますが、学生の段階で注目している方や、就活で企業のSDGsの取り組みについて調べている方は少ないはずです。

そのため、SDGsの言葉の意味や選考を受ける企業の取り組みを覚えておき、志望動機や自己分析の中で関連させて話すことで他の学生とまた違ったアピールがきる可能性があります。
しかし無理にSDGsを就活のアピールの中に入れる必要もありません。

知識としてSGDsの基礎を抑えたうえで、企業のSGDsに対する熱量や、共感できる部分があるかなどを見極めながら自分の就活に活かしていきましょう!

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