空間デザインがしたい方必見! 空間デザインに関連する業界と選考対策をご紹介

2022年11月6日 更新

建築土木系の就活生の方の中には、空間デザインに興味のある方も多いと思います。

しかし、空間デザインといっても業界や企業によって担当する仕事内容などは異なるため、事前に業界を調べ、どのような選択肢があるのかを理解したうえで就活に臨むことが大切です。

今回は空間デザインに関連する業界、そして空間デザイン系の選考対策についてご紹介します。
また、それぞれの業界やワードについて詳しく紹介している記事についても紹介しています。

今回の記事を参考に、空間デザインを仕事にするための道筋をイメージし、ぜひ皆さんの就活に役立ててください。

空間デザインとは

まずは今回のテーマである空間デザインとはどのような仕事なのでしょうか?

空間デザインとは、ただの一定の空間(スペース)をデザインし、そこに意味や更なる価値を付加する仕事です。
しかし、扱う空間(スペース)の範囲はとても広く、室内から室外まで空間全てが対象になります。

そのため、イベントブースや飲食店などの店舗、商業施設から個人住宅まで様々な空間を、家具やインテリア、建築を考慮しながらデザインを行います。近年では、オフィスデザインを行う企業もあり、デザインの幅が広がってきています。

空間デザインと似たような仕事として、インテリアデザインや家具デザインといった仕事がありますが、空間デザインは対象とするする空間の規模が比較的大きいため、デザイナーの独自性や影響力を出しやすい反面、難しい仕事であるといった特徴があります。

空間デザインに関連する業界を紹介

ここからは空間デザインに関連する業界を紹介します。
企業によって同じ業界内でも仕事が変わる場合はありますが、ここでは業界としてどのような仕事を担当するのか、その全体像を抑えてみましょう。

ディスプレイ業界

ディスプレイ業界は、さまざまな建物や空間の内装を手掛ける業界であり、今回紹介する業界の中で、最も空間デザインをメインの仕事としている業界と言えます。

私たちにとって身近な空間を手がけ、華やか、クリエイティブなイメージのあるディスプレイ業界は、美術系の大学や建築学科の学生が多く応募する業界の1つです。

ディスプレイ業界は、まさに空間デザインをプロデュースする業界で、商業施設、展示会、オフィスなどを主なデザイン領域にしています。

ディスプレイ業界の中でも、企業によって得意な領域は異なります。また、社内でも役割により仕事の仕方は異なるので、興味のある企業については仕事内容や企業の実勢などを事前に調べるようにしましょう。

ディスプレイ業界についてについて詳しく知りたい方は、「空間デザインを通じて人の心を動かす。ディスプレイ業界を徹底解説」をご覧ください。

設計事務所

設計事務所に関しても空間デザインを行う業界の1つです。

ディスプレイ業界との違いとして設計事務所は、建物の躯体の設計から内装などの空間デザインまでを一貫して行うため、空間デザインのみを専門の仕事として行なっているわけではありません。

設計事務所にもさまざまな種類の設計事務所があり、それぞれ仕事内容や携わる分野が異なります。
その中でも意匠設計事務所は建物の外観のデザインや間取りやインテリアなど内観のデザインに重きを置いて設計を行うため、空間デザインとの関連性が高いと言えるでしょう。

設計事務所や意匠設計事務所の選考対策については「建設の根本を支える「設計事務所」業界を解説!」や「意匠設計事務所に就職するには?企業研究の仕方からアプローチの仕方まで解説」の記事で詳しく紹介しているので、ぜひご覧ください。

空間デザイン事務所

ディスプレイ業界や設計事務所業界に属する企業のなかには、空間デザイン事務所という括りの企業もあります。

空間デザイン事務所という言葉に明確な定義はありませんが、ディスプレイ業界や設計事務所業界に属する中小規模の事務所は、空間デザイン事務所にも含まれることを理解しておきましょう。

デベロッパー

意外に思われるかもしれませんが、不動産開発を行うデベロッパーも空間デザインに関連する業界の1つです。

事業主として、商業施設やマンションなどの計画・開発をする際には、設計事務所などと協力しながら、空間デザインを考える場合も多くあります。

デベロッパーにも様々な職種が存在しますが、建築物を建てる企画段階において、空間の方針やコンセプトを決めるのはデベロッパーの仕事の1つです。
そのため、都市の中で存在感の大きい空間デザインを行うなかで、その上流工程にデベロッパーは関わることができる可能性があります。

空間デザイン系の選考対策とは?

空間デザインの仕事は必ずしも、企業に就職しなければならないわけではなく、フリーランスで活躍されている方も多く存在しますが、ここでは新卒に焦点をあて、空間デザイン系企業を目指す際に重要となる選考の特徴や対策についてご紹介します。

ポートフォリオの準備をしよう

デザイン系の能力はその場の課題などでは判断が難しいため、ポートフォリオが選考に含まれることが多く、特にディスプレイ、設計事務所、空間デザイン事務所ではポートフォリオの提出は必須であると考えておきましょう。

空間デザイン系で興味がある企業に関しては、ポートフォリオが必要か、必要なのであればその条件を、各々で事前に調べることをお勧めします。

ポートフォリオに関して、詳しく知りたい方は「設計職志望者は必見!「ポートフォリオ」について」の記事をご覧ください。

空間デザインに関する質問への対策をしよう

空間デザイン系企業の面接対策としては、一般的な就活で聞かれる質問にプラスして
・なぜ、空間デザインに興味を持ったか?
・好きな空間デザインの事例はあるか?その理由は何か?
といった質問に対する答えも用意しておきましょう。

特にデザインには多くの種類がある中で、なぜ空間デザインに興味を持ったのかに関しては、企業側に自分の情熱をアピールできるポイントになるため、説得力のある根拠を提示できるようにしましょう。

アピールポイントを考えよう

就活をするうえで、空間デザイン系企業への選考対策として、これから紹介するアピールポイントは、必ずしも必要というわけではないですが、選考を有利に進めるためにも、もしこれらの点でアピールできるポイントがあれば、文章化するなど、準備しておきましょう。

コミュニケーション能力

業界を問わず重要ですが、空間デザインの仕事をするうえで、デザインスキルと同じように重要になるのがコミュニケーション能力です。

空間デザインを行ううえで、クライアントの意図を汲み取り、言葉で説明されていない部分まで理解するヒアリング力や、自分のデザインの意図を伝え、クライアントを説得させるプレゼン力など、空間デザインのどの業界においてもコミュニケーションスキルは重要視されます。

つまり、考えたことをビジュアルなどを用いながら、わかりやすく、的確に伝えることや、相手の潜在的な欲求を把握してきたような経験があれば、それを面接で伝えると良いでしょう。

人と空間に着目した課題発見力

日常を過ごしている中で、居心地の良い空間や、オシャレに感じる空間があるはずです。
どのような空間がなぜ居心地が良く感じるのか、またどういう動線や空間にしたら、人がよりよく過ごせるのかを感覚だけではなく論理的に説明できるようにしましょう。

そして日々の生活の中で、その視点を持っておくと、よりデザインに対する視野が広がるでしょう。

デザイン・設計力

こちらはポートフォリオと重複している部分はありますが、自分のデザインに対して、見た目のかっこよさや綺麗さだけではなく、どういったことに関心を置きながら、設計課題などを行っているかを伝えられると良いでしょう。空間デザインにおいては、この関心がデザインコンセプトに繋がります。

空間デザインにおけるトレンドとは?

最近では、チームラボに代表されるように、デジタルコンテンツや映像などのグラフィックを用いて空間デザインを行う事例も増えてきてます。

空間デザインのトレンドや最新技術にも関心を持ち、自分の考えや、将来のキャリアプランと関連づけてみましょう。

まとめ

いかがでしたでしょうか。

空間デザインは言葉の定義が広く、業界も多いため、業界の理解や、各企業でどのような仕事ができるかを曖昧な状態で就職すると、就職後に自分のやりたいこととのギャップに悩んでしまう可能性があります。

そのため、今回の記事を参考に、自分は空間デザインのどの業界に興味があるのかを絞りながら就活を進めて行きましょう。

業界を決めた後のステップとしては、興味がある企業の研究になると思います。
空間デザインは人気の仕事だからこそ企業研究などの事前の準備が重要です。

ポートフォリオ提出の有無を確認するだけではなく、企業の特徴や分野、過去の実績などを調べ、万全の状態で選考に臨みましょう!

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