迷っているなら行くべき!OBOG訪問の重要性とは?

就活を進めていると、OBOG訪問という言葉を耳にすると思います。OBOG訪問とはその名の通り、興味のある企業で働いている自分の大学の卒業生を訪問し、話を聞くことです。
インターンシップに参加すると企業の方と話す機会があると思いますが、あまり時間がとれなかったり、周りに同じ就活生がいたりして、自分が知りたいことを十分に聞けない場合もあるでしょう。
そういった悩みを解消してくれるのがOBOG訪問です。
特に建築土木では、所属する学科の先輩は、建築土木業界に就職する人が多いです。そのため、認識はしてないかもしれませんが、就活の参考にできる先輩が周りに多いということです。
本記事では、OBOG訪問の重要性や、OBOG訪問時の注意点、マナー、さらにはアポイントの取り方や訪問後の動きについてもご紹介します。
OBOG訪問を上手に活用することで、企業研究や選考対策に役立つだけでなく、実際の働き方や職場の雰囲気を知る貴重な機会となりますので、ぜひこの記事を参考にして就活に役立ててみてください。
この記事の目次
OBOG訪問の重要性
社会人に会い、貴重な話を聞けるせっかくのチャンスなのに、その重要性や意味が分からないまま会いに行ってしまうのはもったいないことです。
OBOG訪問の重要性をしっかり理解してから、訪問に臨みましょう。
業界や会社について深く聞くことができる
学生1人に対して企業の方が1~3人ほどの場合が多いです。
そのなかで、インターネット上では知り得ない情報を得られるというのが大きなメリットです。
仕事内容についてであれば、実際に仕事をしている人の生の声を聞けるので、より具体的な内容を聞けるでしょう。
また、人事部の方には聞きづらい、給与や休暇などの福利厚生についても聞ける良い機会です。
それらによって、自分が働くイメージをつくりやすくなり、入社後のミスマッチを防げます。
就活の参考になる
自分と同じ大学出身であるため、他にどのような業界や企業を検討していたか、どうしてこの企業を選んだのか、面接時に気を付けるべきポイントなど、近い存在だからこそ聞けることもたくさんあると思います。
そのときに自分が抱えている就活に関する悩みなどを打ち明けると、相談に乗ってくれたり、アドバイスをくれたり、親身になって考えてくれるでしょう。
そのおかげで悩みが晴れ、就活をスムーズに進められるきっかけになるかもしれません。

訪問時にするべき質問
OBOG訪問では、基本的に学生からの質問が主体で行われます。
学生からの質問がなくなるとOBOG訪問は終わってしまうので、事前に質問を考えてくることは必須です。
また、必要最低限の情報は調べておくことがマナーです。
OBOGの方の貴重な時間をもらっているというのに、調べて分かるようなことを聞くのは失礼に値します。企業のHPなどで分かる内容は、必ずチェックしておきましょう。
とは言っても、どのような質問をすればいいのか分からないという方もいると思うので、するべき質問の内容をご紹介していきます。
仕事内容の詳細について
人事の方ではなく、建築土木の技術職として現場で活躍している人と話せる機会なので、具体的な仕事内容を聞くとよいでしょう。
例えば「打ち合わせをする」というような回答があった場合、誰が参加していて、どのような内容の打ち合わせをしているのか、ということを聞いてみます。
そうすると、皆さんにも分かるように、より具体的に話してくれると思います。それらの内容によって、同じ職種の他社との比較がしやすくなり、企業選びの際にも役立ちます。
ただし、おおまかな仕事内容を頭に入れておくことで理解が深まりやすいので、事前に調べておく方がよいです。
もしOBOG訪問よりも前に、その企業のインターンシップや会社説明会に参加しているのであれば、その内容を思い出しておくことも必要でしょう。
職場の雰囲気
職場の雰囲気や周りの人々の関係性は、やはり働くうえで重要なことだと思います。
社風は会社ごとに違いますし、社風が紹介されていても本当にその社風のような雰囲気の職場なのかは分からないので、
そのなかで働いている人に直接聞くことは、もっとも信憑性があると思います。
雰囲気の感じ方は人それぞれ違うと思うので、複数人に訪問する場合は皆さんに聞いてみるとよいでしょう。

就活や選考について
OBOGの方は、企業の選考を通過している経験者です。
その人からのアドバイスは非常に自分のためになるものだと思います。
入社を決めたきっかけ、就活時に苦労したこと、やっておいた方がよかったことなど、経験者だからこそ聞けるチャンスを生かしましょう。
志望動機などのチェックをしてもらう
一通り聞きたい質問ができ、時間に余裕がある場合は、自身の志望動機などのチェックをしてもらうとよいでしょう。
OBOGの方は面接官と同じく、その企業を最もよく知る人物の一人のため、志望動機がその企業にとマッチしているかどうかや、違和感があるかなどがよくわかる存在でしょう。
第三者的な目線から自身の志望動機をチェックし、ブラッシュアップさせる良い機会のため、あらかじめ文章を紙に印刷しておくなど、準備しておくとよいでしょう。
その他にも、仕事をやっていて感じるやりがいや、大変なこと、そして福利厚生の面についてなど、自分が特に気になることを聞いてみるとよいでしょう。
女性の場合であれば、育休・産休の制度や取得率、育休からの復帰率なども聞いてみましょう。
OBOG訪問時の注意点、マナー
続いて、訪問時に気を付けるべきマナーについてご紹介します。
服装・持ち物
基本的にはスーツで行くようにしましょう。
服装については企業側から指定がある場合は、それに従ってください。
ただし、「服装は自由で大丈夫です」と言われても、会う相手は社会人なのでラフすぎる服装は避け、適切な服装を意識するとよいでしょう。
また、聞いたことを逃さないように、メモ帳を持っていくことも忘れないようにしましょう。
OBOGへのアポイントの取り方
これまで、訪問時についてご紹介してきましたが、そもそもOBOG訪問をするにはどうすればいいのでしょうか。
メジャーな方法は、大学のキャリアセンターから興味のある企業に在籍しているOBOGを探し、連絡をとることでしょう。
またインターンシップに参加した際に、人事の方からOBOGと連絡を取るかどうか聞かれることもあります。その企業に少しでも興味を持っているのであれば、連絡を取れるようお願いするとよいでしょう。
連絡をする手段としては、電話でもメールでもどちらでもかまいません。
電話のメリットは、直接話して交渉できるので断られにくいという点ですが、デメリットとして、OBOGの方の手が空かずなかなか交渉する機会が得られない可能性があるという点があげられます。
メールのメリットは、電話をかけるときほどの緊張をせずに済みますし、手軽に行うことができることです。
デメリットは、他のメールに埋もれてしまったり、返信されない場合もあるということです。
メールの内容は分かりやすく丁寧になるように心がけましょう。
アポイントをとる際の基本
電話でもメールでも共通で、基本的には、所属大学、学部学科学年、氏名を伝え、OBOG訪問がしたい旨をはじめに伝えましょう。
また日程を決めるにあたり、学生側から2~3の日程案を提示することもマナーの一つです。
もし、どれも相手の都合に合わない場合は、都合の良い日時を聞くようにしましょう。
訪問場所は相手に合わせるようにし、確認も兼ねてこちらから尋ねるようにしましょう。
訪問後はお礼のメールをわすれ忘れずに
OBOG訪問が終了したら、その日のうちにお礼のメールを送るのがマナーです。
忘れがちですが、メールの内容にも気を配り、感謝や礼儀正しさをアピールし、また会ってもいいなと思われるメールを送りましょう。
メールの件名は、「【OB訪問のお礼】〇〇大学〇〇学部 氏名」のように短くなるよう意識しましょう。
本文では言葉遣いに気を付けながら、感謝の気持ちを伝えます。
長すぎてもよくないので、OBOG訪問から得られたことなどを簡潔に伝えるとよいでしょう。
メールを送るというマナーを守れる学生に対しては、「礼儀の正しい学生だ」と評価されるでしょう。
オンラインでOBOG訪問を行う際のポイント
オンラインでOBOG訪問を行う場合、最近ではその後の選考や面接もオンラインで実施されることが多くなっています。
そのため、オンライン面接も視野に入れた質問をすることで、より実践的なアドバイスを得ることができるできます。
オンラインでの訪問時には、以下の点についても質問することで、より有益なアドバイスを得られるでしょう。
オンライン面接でのポイントを教えてもらう
現在、社会人1年目で働いている社員は、コロナ禍で就活を経験した世代になります。
そのため、オンライン面接に不安がある場合や、オンライン面接での注意点を知りたい場合は、コロナ禍で就活を経験した社員の方を指名し、オンラインで選考を行ううえでの注意点や、選考を受けるときに意識したことなどを質問できると、実体験を元にしたアドバイスを受けることができます。
表情や声のトーンなどを確認してもらう
オンラインで選考を行ううえで、表情や声のトーンはとても重要になります。
そのため、OBOG訪問の最後などに、「本日のOBOG訪問で顔の表情や声のトーンで気になった部分はありましたか?」、「これから面接を行ううえで、本日の声のトーンや顔の表情で大丈夫でしょうか?」といった確認を社員にしてもらう方法もあります。
画面越しの表情や、声のトーンは自分では分かりづらいため、実際の社員の人に評価してもらうことで、オンラインの選考に向けて、意識する部分が明確に分かる可能性があります。

まとめ
いかがでしたでしょうか?
今回は、OBOG訪問についてご紹介してきました。
実際に社会人の方とお話するのは緊張するかもしれませんが、OBOGの方々は基本的に優しく対応してくれるので、あまり肩肘張らずに臨んでみてください。
一方で企業によっては、OBOGの方からの推薦制度や評価を重視する場合もあります。話しているときの姿勢や態度は少なからず見られてしまうので、気が抜けすぎてだらけたりしないように気を付けましょう。
自分が興味を持っている企業で働いている人の話が聞けるのは学生の特権です。自分の糧となるものを得るためにも、万全の準備をしていきましょう!
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