建築・土木学生向けのアルバイトは何をする?どう始める?
学生さんの中には、実際の仕事の現場での様子を知りたいと思っている方が多くいらっしゃると思います。
そして、学生生活ではなにかとお金がかかってくるので、お金を稼ぐためにもアルバイトをしている方が多いと思います。
今回は「実際の仕事の様子を知りたい」「アルバイトをして経験を積みたい」という希望を同時にかなえられる
建築・土木学生向けの、設計事務所などでのアルバイトについて、その仕事内容やメリットなどについてご紹介していきます。
この記事の目次
仕事内容
建築や土木業界でもさまざまな企業が学生アルバイトを募集しています。
建築系アルバイトとして「アトリエ系意匠設計事務所」「組織設計事務所、ゼネコン」、建築土木両方のアルバイトとして「建設コンサルタント会社」「ランドスケープデザイン事務所」 に分けて、主に任される仕事内容などをご紹介します。
建築系アルバイト
まずは、建築学生向けのアルバイトについてご紹介していきます。
アトリエ系設計事務所
アトリエ系設計事務所でのアルバイトは、社員の皆さんが行うような実務に近い仕事を体験できることが特徴です。
多くは模型作りですが、CADなどのソフトを使って図面の修正や仕様の書き込み、積算のために必要な材料の数を拾うなどの作業を行ったり、IllustratorやPhotoshopなどのソフトを使ってパースを作成することもあります。
このようにさまざまな仕事に携わるため、自身の建築設計のスキルを底上げすることができる点も魅力的と言えます。
また、社員さん同士の打ち合わせに同席することもあるようです。
必ずこういった仕事ができるわけではありませんが、大手の企業よりもそういった機会は多くあるでしょう。
実務に携われるので、将来の進路としてアトリエ系などの設計事務所を検討している方におすすめです。
組織設計事務所、ゼネコン
組織設計事務所やゼネコンでのアルバイトは、ほとんどが模型製作であることが多いでしょう。
スタディー模型のような小さめのものからプレゼン用に作りこむ模型まで、さまざまな模型の製作を任される場合が多いです。
また、事例を探したり、パソコンを使って図面に色を塗ったりすることもあるそうですが、図面の寸法に関わるような加筆や修正はあまり任せられません。
大規模な企業になるとCAD専門のオペレーターの方がいることが多いので、その方が修正などを行います。
建築・土木系アルバイト
建設コンサルタント会社
建設コンサルタント会社でのアルバイトは、基本的には事務作業が多い傾向にあります。
具体的にはデータの整理やグラフの作成、説明図の作成などを行います。
実際の建設コンサルタントの業務でも、敷地や周辺環境の調査、事業全体の取りまとめなどを行うためです。
そのためWordやExcelなどの知識があると、よりスムーズにアルバイトの仕事に取り組めるでしょう。
また、建設コンサルタントならではの仕事内容として、アンケート調査や実地調査の補助なども行う場合があります。
設計事務所やゼネコンとは一味違う仕事内容ですが、コンサルタントに興味のある方にとっては生の仕事にふれることができるチャンスですし、WordやExcelはその他のほとんどの会社でも使っているので、それらの勉強のよい機会にもなるでしょう。
ランドスケープデザイン事務所
ランドスケープデザイン事務所でのアルバイトは模型製作が主な仕事内容です。
そのため建築色が強いですが、土木系の学生を募集している事務所もあるので興味のある方は積極的に応募してみましょう。
設計ソフトの経験がある場合は、地形データの作成なども行う場合があるようです。
また、模型製作の他にも、社員さんによるプレゼンテーションの補助作業などを行うこともあります。
仕事の様子を間近に見ることもできる、かなり貴重な機会になるでしょう。
建築・土木学生向けバイトのメリット
続いて、これまでご紹介した建築・土木学生向けアルバイトのメリットをご紹介します。
実務を経験でき、就活でのミスマッチを防げる
アルバイトで模型を製作するメリットは、実際の図面を見ることができることです。
企業が作成した図面をじっくり見られる機会はなかなかないのでとても貴重な経験となるでしょう。
また、実際の仕事を経験できると就活への不安も少しは解消されるのではないでしょうか。
仕事内容を文面で理解するのと、実際にやってみたり間近で見たりするのとでは、自分の中での理解度は大きく変わると思います。
自身の設計スキルの向上や知識の吸収
学生のうちは実用性などはあまり考えずに設計課題に取り組むことが多いと思いますが、
実務では利用者にとっての利便性や予算、手入れやメンテナンスのしやすさなど、多くのことが考えられていることを知れると思います。
そのような現場ならではの事実を知るだけでも、自分自身を成長させてくれるでしょう。
建築・土木学生向けアルバイトの注意点
ただし、気を付けなければいけないこともあります。
それは、企業によって賃金が異なるということです。
正直、アトリエ系設計事務所などでは最低賃金よりも低い賃金で募集されていることもあります。
その分多くのことを学べますが、お金を多く稼ぎたいと考えている学生さんにとってはあまり向いていないかもしれません。
反対に時給1200円程度で雇っている大手のゼネコンなどもあるので、自分の目的に合ったアルバイトを探しましょう。
建築・土木学生向けのアルバイトするためには
では、これらのようなアルバイトをするにはどうすればよいのでしょうか?
ネットで検索してもあまり見つからないことが多いと思います。
それは、大学の先輩やOBOGからの紹介でしか募集していないことがよくあるためです。
特に大手の設計事務所ではその傾向が強く、情報を得やすいように事前に先輩とコンタクトをとったり学校内での建築サークルなどがあれば参加するとよいでしょう。
他にも公式のHPやFacebook、TwitterなどのSNSで募集していることもあります。
アルバイトの募集は不定期であることが多いので、アカウントを作成し、気になる企業の情報を得やすい状態にしておきましょう。
先輩からの紹介であれば不採用になることは少ないようですが、まだ模型製作の経験が浅い1年生は採用されにくい傾向にあります。
また、自ら応募して面接に向かうのであれば、自身の設計作品集である「ポートフォリオ」を持っていくとよいでしょう。
模型製作や、CADやIllustratorといったソフトなどを扱うスキルをアピールできるようなポートフォリオの内容が望ましいです。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
今回は、建築・土木学生向けのアルバイトについてご紹介してきました。
模型の材料を買ったり有名な建築物や構造物を見にいったり、何かとお金がかかるのでアルバイトをする方も多いと思います。
アルバイトをしながらでも建築・土木業界について学ぶことができ、就活にも繋がるのでよい経験になるのではないでしょうか。
また実務を通してさまざまな仕事内容を知れるので、そこから視野を広げて、自分の進路を考えてみましょう!
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