賃貸だけじゃない!「不動産管理業」の仕事とは?

2021年12月29日 更新

不動産管理というと、一人暮らしや家族でマンションなどに住む場合の賃貸の不動産管理が身近なものだと思います。
しかし、不動産管理業は賃貸のみを扱っているわけではありません。

今回は賃貸ではなく、「商業施設」や「マンション」、「オフィスビル」などの管理業務に着目していきます。

不動産管理業の仕事は、入居者やテナントを募集し、契約を結ぶことだけではありません。他にもたくさんの業務を行っていて、奥深い仕事であることを知っていただきたいと思います。

不動産管理業とは?

そもそも「不動産管理業」とは、お客様の持っている不動産を、お客様に代わって管理、運営していくことです。対象となるのは、主に商業施設やマンション、ビルです。

不動産管理業には、ハード面を管理するBM業務、資産運営を行うPM業務があります。

BMとは、Building Managementの略で、ハード面、つまり建物そのものの点検や管理を行う業務のことです。
設備の点検や、警備、防災消防の管理などの、建物自体の品質を管理していきます。

PMとは、Property Managementの略で、不動産の資産価値を高めるために行う業務のことです。入居テナントの管理や賃料の回収などの、その建物で過ごす人々を対象とした業務を行っています。

不動産の資産価値をあげるために、不動産自体の品質の管理、そして、運営をしていくうえでのお金の管理をしていきます。

BMやPMなどの言葉は、不動産管理業界などではよく耳にする言葉です。
意味を知っていると企業説明会などの際にも理解度が高まると思うので、しっかりと覚えておくとよいでしょう。

主な仕事内容

では、不動産管理の業務は具体的にどのようなものなのでしょうか。
以下の例を見てみましょう。

・建築物の品質管理
・入居テナントの管理
・不動産及び周辺の調査マーケティングによる顧客のニーズの調査
・賃料の回収やお客様対応
・警備・清掃などの維持管理業務(他社委託)
・リニューアル工事
・管理組合の運営


これらはあくまで一部分に過ぎません。
不動産管理の業務は、非常に多岐にわたります。

先ほど紹介したBMとPMの業務は、別々のものとして見ることはできません。
例えば、建物の点検を経てリニューアル工事が必要だと判断されれば、その工事の見積もりと発注、業者の手配などの業務も加わります。
そういったときにはBMのノウハウが活かされます。

BMがあってこそのPM業務であり、PMがあってこそのBM業務なので、双方の業務を理解し、連携しながら管理していくことで、お客さんから預かってる不動産の価値を高めることにつながります。

さらに、企業によって請け負う業務の内容は違います。
また、部署に分かれて専門的に業務を行う企業もあれば、まとめて行っている企業もあります。
自分にはどんな働き方が合っているのかを考えながら、企業HPに載っている業務内容の紹介を読んでみてください。

不動産管理業の魅力ややりがい

これまでに述べてきたように、不動産管理業の業務内容は幅広いため、はじめのうちは覚えることが多く大変だと感じるかもしれません。

不動産管理業の大きな魅力のひとつは、お客さんからの感謝です。
入居テナントの管理や災害などの緊急時の対応も、不動産管理業の業務のひとつなので、入居テナントの方とも直接関わることがあります。
特に、災害時の対応や感染症対策などは、入居者やテナントの安全性に直結するとても重要な業務です。

建築業界の中で比較すると、お客さんと直接的に関わることが多い業種であるが故の、大きなやりがいです。
人と関わりながら仕事することが好きな方には向いている職種だと言えます。

不動産管理業で求められる資格

不動産管理を行ううえで、必須となる資格はありませんが、役立つ資格はたくさんあります。
学生にうちに資格を取る必要はありません。
入社後に、必要な資格の取得を目指していきましょう。

資格を持っていると自分のスキルアップに役立ち、お客さんからの信頼にも繋がりますので、参考にしてみてください。

宅地建物取引士

いわゆる「宅建士」と呼ばれる国家資格です。一度は耳にしたことがあるのでないでしょうか。
不動産取引の法令知識、税務関係、建築基準法の基礎的な内容を網羅しています。
また、宅建士にしかできない独占業務というものがあり、不動産管理会社では重宝される存在になれるでしょう。

管理業務主任者

管理委託契約の重要事項の説明や、管理事務の報告などの独占業務がある国家資格です。
宅建士が取引のプロであるとすれば、管理業務主任者は管理のプロと表現できます。
専門性が高いので、商業施設やオフィスビル以外の不動産管理業でも役立つ資格です。

不動産鑑定士

不動産の鑑定評価に関する法律に基づいて制定されている国家資格です。
不動産の経済価値を判定し、更にその土地が有効利用されるようにコンサルティング業務も行います。
難易度も高く、不動産資格の最高峰とも呼ばれています。

まとめ

今回は、商業施設やマンション、オフィスビルなどの不動産管理業についてご紹介しました。

不動産の調査から生活を支えるものまで、多岐にわたる業務を行うため、知識や経験を培えるとてもやりがいのある職種と言えます。
そして、お客さんの生の声を聞きながら業務を行うことができるので、お客さんとの信頼関係を築きやすく、自分のモチベーションにつながるのではないでしょうか。
そのため人と関わりながら仕事がしたい人におすすめの職種です。

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