本選考前に最終チェック! ESを作成するうえで意識することや構成のポイントを再確認しよう!

2022年2月1日 更新

新卒の就活では多くの場合、最初の選考がエントリーシート(以下ES)になると思います。

企業の選考対策として個人面接や集団面接の対策を行う人は多いと思いますが、ESで落とされてしまうと、面接をする機会をもらうことなく選考が終わってしまいます。

大企業や人気企業は、エントリー数が多くESの通過率も低いため、ESの対策も欠かすことができません。しかし実際、ESの対策自体はそれほど難しくなく、ポイントを抑え、修正を重ねていけば、選考を通過できるレベルのESを書き上げることができます。

ESについては過去の記事で、事前準備、作成するときに気をつけることなどを紹介していますが、今回はESの対策について、選考を通過するESを作り上げるためのポイントをより具体的に紹介していきたいと思います。

建築土木学生のESはどのように書いたらいい? ESの内容からポイントまで

ESを作成するうえで意識すること

ESを作成するうえでのポイントを紹介する前に、まずはどのような意識を持って取り組むべきかという、前提の部分からお話します。

就活に置けるESの位置付けや以下の内容を意識して、選考を通過できるESの作成を目指しましょう。

次の選考に繋がるような内容を書く

ESを作成するうえで重要になるのが、面接などその後の選考を考えながらESを作成することです。

ESは就活における選考の第一ステップですが、その後の面接などでも、ESの内容をもとに質問をされたり、掘り下げた内容を聞かれる場合が多いです。

そのためESで質問に答える場合には、その後の面接でどのように深掘りをした質問をされるのか、そしてその質問にどのように答えるかまでを意識して、ESを作成していきましょう。

面接での深堀りの質問の例としては、ESに書かれた内容を踏まえて、

・大変だと感じたことはあったか
・どんな点を工夫したのか

といったことを聞かれると想定しましょう。それに対して、簡潔に答えられるように文章化しておくことをお勧めします。

自分に興味を持ってもらえるようにする

上記でも説明しているように、ESは企業側が学生の情報を知る最初の機会となります。

ESの選考では、担当者が数秒目を通して通過の是非を判断する場合も多いため、数あるのESの中でいかに目に留まり、この学生を面接してみたいと思わせる内容を書けるかが重要になります。

しかし、ESでは基本的な質問を聞かれることが多く、文字数も決まっています。
基本的は文章構成などは変えずに、自分が一番強調したい部分、他の学生を差別化を測れる部分をESの内容の中に入れることを意識してみてください。

誤字脱字には注意が必要

上記の2点が通過するためのESを意識するためのポイントだとすると、落とされないESを意識することも重要になります。

ESの選考基準として、誤字や脱字、文章が読みづらいなどのマイナスポイントがあると、その内容や企業への思いがどれほど素晴らしくても落とされてしまいます。
また周りの学生との差別化を図るために、あえて変な文章構成にしたり、奇をてらったESを作成する必要もありません。

ESは提出期限まで、何度でも見直し、修正をすることができます。
選考で落とされないためには基本を忠実に守り、小さなミスをしないことが重要です。

伝わりやすい文章構成とは

ここからは実際にESを作成していくうえで重要になる、全体の構成について紹介していきます。

ESの答え方に関しては自由に書いてもよいですが、読み手が読みやすいと思う構成は、ある程度決まっているため、ここではESを作成するときの一般的な構成を紹介します。

ESは基本的に

結論

理由・具体例

まとめ

という流れで書くようにしましょう。

ここではそれぞれの構成について説明していきます。

結論

ESの構成で一番重要になるのが結論から始めることです。
結論から始めることが重要である理由は大きく2つあります。

相手の興味、関心を引く

まず1つ目は結論から始めることによって、相手の興味、関心を引きやすくなるというメリットがあります。

先述したように、企業の担当者が1人1人のESに目を通す時間は少なく、通過の是非の判断は一瞬でされることも多いです。
そのような場面で理由や背景などの話から始められては、読み手の興味は湧きません。

ESの質問に対してまず結論や答えを先に書くことで、読み手はその結論に至った理由や背景を知りたいと思い、その後の文章を読んでもらえるという流れを作れます。

質問に対する答えを明確にする 

2つ目の理由は、結論から始めることによって、質問に対する答えが明確になるからです。

多くの質問は「〜はなぜですか」、「〜を教えてください」といった形で聞かれます。
このような質問に対して、理由や具体例も大事な評価ポイントになりますが、質問に対する答え(結論)は絶対に入れなければなりません。

しかし、結論を文章の中盤や終盤に書いてしまうと全体として伝えたいことが読み手に伝わりづらくなってしまいます。

質問に対して答え、結論を先に伝えることは、ESだけでなく面接でも使えるテクニックになるため、日頃の生活でも意識してみましょう。

理由・具体例

続いては結論を裏付ける、理由、具体例についてです。

ここで大事になってくるのが、オリジナリティを主張できるか、そして結論に対してロジカルに根拠を提示できるかの2点になります。

理由・具体例はオリジナリティを意識しよう

まず1つ目がオリジナリティを出すことです。
ESで聞かれることは「弊社を志望しようと思った理由は何ですか」や「あなたの強みを教えてください」といった基本的な質問になります。

これらの質問に対して多くの学生がESを提出するため、結論の部分では他の学生と被ることは十分に考えられます。
では、同じ結論を書いている学生とどこで差別化を図るかというと、理由や具体例の内容になります。

例として、理由や具体例などのエピソードに学生時代のアルバイトやサークル活動は多く用いられます。
しかし、同じアルバイトやサークルの活動でも、人によって経験したこと、学んだことは異なるはずです。

他の学生と比較されたときに、自分独自の経験や具体例は何になるのか、そしてそれをどう伝えていくのかが大事になります。

結論の裏付けは十分であるか

2つ目は結論の裏付けです。
最初に述べる結論の根拠として、十分な理由、具体例をここで示すことが重要になります。

最初に述べた結論によって、読み手に興味を持ってもらうことはできますが、その結論の裏付けが弱い、または十分な根拠がないと、読み手が受ける印象は薄くなってしまいます。

またその後の面接などでも、具体例の部分はさらに深掘りされる可能性があります。
自分が根拠としてあげる理由具体例は、結論を裏付け、読み手を納得させるのに十分であるかを考えて書くようにしましょう。

全体のまとめ方のポイント

文章の締めとなるまとめの部分ですが、どのように文章を終わらせるかはES全体の評価としても重要になります。

ここで大事になるポイントは大きく2つです。

現在、そして将来についての言及

1つ目は今、もしくは将来に焦点を当てたアピールをすることです。
理由、具体例の部分では主に自分の過去の出来事についての話になると思います。

そのため最後のまとめの部分は、過去の経験を踏まえて今何ができるか、もしくは今後どのようなことをしていきたいかといった、現在や未来について言及することで文章の構成も綺麗になります。

志望する企業とのESの内容を関連させる

そして2つ目は、自身の現状の強みや未来への展望を、入社後の企業への貢献へと結びつけて伝えることです。

こちらは質問の内容にもよりますが、現在のできることや将来やりたいことをESを出す企業と関連させることでより具体性が増し、企業研究をしていることのアピールにもなります。

企業側としても学生にどのようなスキルやビジョンがあり、入社後にどう企業に貢献していくのかをイメージしやすくなります。

この貢献性の部分と関連させるためには企業研究は欠かせません。

事前に企業説明会や採用ページなどで、企業側がどのような人材を求めているのか、現状や将来性などを考え、自分のスキルやビジョンと共通している部分をまとめの部分で書いていくようにしましょう。

選考を通過した学生のESを参考にしよう

ここまでを踏まえたらあとは実際にESを書いて練習していくのみですが、意識することや文章構成を理解していても、納得のいくESをいきなり書いていくのは難しいです。

そのような場合は過去の内定者のESを参考にしましょう。
就活サイトなどでは、その企業の選考を通過した学生や内定をもらった学生のESを見ることができます。

実際に通過したESから構成や自分のアピールの仕方、そしてどのような共通点があるかを学んで自分のESに活かしていきましょう。

周囲の人に見せてみよう

先述したことを踏まえESが書けたら、友人や先生、親など周囲の人に見せて、理解ができるかを確認してもらうことも、ESの質を上げるうえで有効な手段です。

誤字脱字などのダブルチェックの意味合いもあるので、是非周囲の人に見せてみましょう。

まとめ

いかがでしたか。
ESは多くの企業では就活生にとっての最初の選考過程となる場合が多いです。

ESを作成するうえで大切なことは、通過するESと、落とされないESを書く意識の2点です。
この2点を達成するためにはどのような内容にするべきか、自分の過去を振り返って考えてみましょう。

ESに書けるような内容がなく悩んでいる学生は多いですが、他の人と全く同じ経験をしているわけではないため、現時点で気づいていないだけで、必ず自分だけの経験や考えがあるはずです。

1人でESの作成が難しい場合は周りの人のサポートを受けながらESの内容を考えていく、ESを添削してもらうのも方法の1つです。

ESは期限まで何度でも修正、書き直しをすることができます。ぜひ納得のいくESを作成し、内定獲得に向けいいスタートが切れるようにしましょう!

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