プラント業界で働くためには? ESから面接までの傾向や対策をご紹介

2024年10月2日 更新

建設、土木を選考している学生が目指す業界の中でも、比較的知られていない業界の1つがプラント業界です。

学生にとっては、どのように就活対策をするべきなのか、選考方式や面接でどのようなことを聞かれるのか、気になってはいるけれど、なかなか情報が見つからなくて困っている人も多いのではないでしょうか。

今回はプラント業界の企業研究などの事前準備から、面接対策まで全体的な就活対策を紹介したいと思います。

プラント業界を志望している、興味がある学生はぜひ参考にしてみてください。

プラント業界とは

プラント業界の就活対策を紹介する前に、まずはプラント業界について紹介したいと思います。

プラントという言葉は、大型の生産設備一式や製造工場という意味であり、プラント業界は製造工場の設計やメンテナンスを担う業界のことを指します。

プラント業界については、「私たちの生活に欠かせない生産工場の建設を担う「プラント業界」とは?」で詳しく紹介されているので、プラント業界について詳しく知りたいという方は参考にしてみてください。

プラント業界の構造としては、日揮・千代田化工建設・東洋エンジニアリングは売り上げの上位3社であることから、プラントエンジ大手3社、プラントエンジニアリング会社御三家と呼ばれていて、知名度もあり、学生からも人気の企業になります。

就活の全体像

プラント業界の就活の選考フローは以下の流れで進んでいきます。
説明会・セミナー

 ES 

WEBテスト・SPI

(グループディスカッション)

1次面接

(2次面接)

最終面接

グループディスカッションの有無や、面接の回数などは企業によって異なりますが、一般的な企業と同じ流れで進んでいきます。

またインターン参加者は早期選考がある企業や、内定の秘訣として、就職活動を早く始めた学生が有利であるとのアドバイスもあることから、早めの動き出しがポイントとなります。

事前準備

企業研究のポイント

ここからは具体的な就活の対策について紹介していきたいと思います。

まずは選考の前の事前準備である企業研究についてです。
企業分析のポイントとして、他の企業と比較して特徴を捉えることが重要になります。

プラント業界でも各会社によって得意分野、これから力を入れていく事業は異なります。
そのため選考を受ける企業だけ企業研究するのではなく、他企業もできるだけ企業研究をすることをお勧めします。

特に大手3社を受ける学生は、後の面接で専業3社の中でなぜ弊社を志望するのかと聞かれることが多いので、3社内の区別はしっかりできるようにしましょう。

また面接の中で、同業界と比較して質問をされることもあるため、同業界(エネルギー)の他の会社(石油の元売りや、INPEX)と比較して、なぜプラントエンジニアリングを志望するのかということも答えられるように準備ができるといいでしょう。

企業分析を行う方法の例としては

・企業の採用ページを見る
・インターンシップ、会社説明会に参加する
・会社案内のパンフレットの熟読

という一般的な方法から

・エネルギーに関するニュースについて調べる
・日経新聞の記事を読む

などプラント業界に関連しているニュースを見ることで、事前に知識をつけるという方法もあるようです。

インターンに参加するメリット

プラント業界も多くの企業がインターンを実施しているようです。

インターンに参加するメリットの1つ目として早期選考を受けることができるという点です。

早期選考では、2月にエントリーして,早ければ3月中に内定がもらえるなど、早くに内定を出す企業もあるようです。

2つ目のメリットとしては、企業研究に役立つという点です。

プラント業界は、仕事内容が多岐に渡り全体像を把握しにくいという特徴があります。

夏の時期に長期インターンシップを開催している企業もあるため、プラント業界の仕事の具体的なイメージを持ちたい、企業ごとの特徴を知りたい学生はインターンに参加するようにしましょう。

選考のポイント

ES

では実際の選考の流れに沿って各対策を紹介していきます。
まずは選考の最初のステップであるESについてです。

ESは通過することももちろん重要ですが、ESで書いた内容が次の面接で詳しく聞かれることが多いので、その後の面接を意識しながらESを書いていくようにしましょう。

ESで聞かれる内容は企業によって異なりますが、多くの企業では

研究内容について1000文字以内で教えてください

卒業論文(修士課程の方は修士論文、博士課程の方は博士論文)、または所属している学科・研究室等で学んだことについて、すでにテーマが決定している場合にはそのテーマ、決定していない場合にはどういうテーマについて研究したいと思うかを記述してください

現在の研究テーマとその内容を教えてください。学部生・高専生の方は、学業で頑張ったことを教えてください。(400文字以下)

など大学、大学院での研究内容を聞く企業が多くあります。

このような質問には企業研究をしたうえでその企業の特徴に合わせた答えを心がけるようにしましょう。

また

希望分野・職種・理由を教えてください

入社20年後のキャリアイメージとして近いものを2つまでお選びください

あなたは当社でどのようなキャリアを歩んでいきたいか、理由と併せてご記述ください

志望動機を、仕事を通じて将来実現したいこと、及び、職種やキャリアに関する希望を交えて記述してください

のようにESの段階で希望の職種やキャリアなどについても聞かれることがあるのでやはり、企業分析をどれだけ行っているかによって、ESの評価も変わってきます。

そのほかの質問としては

学生時代に頑張ってきたこと

自分の短所や長所

社会人になっても大切にしていきたいもの

など他の業界でも聞かれるような一般的な質問もされるので、あらかじめ答えを用意しておきましょう。

グループディスカッション

企業によっては、選考過程にグループディスカッションを取り入れている場合もあります。

グループディスカッションで議論される内容としては

私達は◯◯株式会社のスタッフと仮定します。ある国に、国規模の国家発展プロジェクトを任されました。その国にどういう方針で発展させるかプレゼンをします。そのプレゼンを考えてください

プラントエンジ会社の発展に必要なものを議論して、発表してください

のような業界、企業についてどれほど理解できているかが問われるテーマが選べれることが多いようです。

プラント業界は多くの人と関わることが多い仕事であるため、グループディスカッション内のチームワーク、チームへの貢献性という点も大きな評価対象になります。

企業分析や業界分析はもちろん、自己分析で自分のチーム内での役割を理解したうえで臨むむようにしましょう。

1次から最終面接以前の面接

続いては面接対策について紹介します。

面接で聞かれることは基本的にはESの内容をさらに掘り下げて聞かれるイメージです。

プラント業界の傾向としては、圧迫的な面接を行う企業は少ないようですが、面接官の人数が多かったとしても緊張しすぎないで面接に望むようにしましょう。

またチームでプロジェクトに取り組むことが多い、という業界の特徴があるので、企業側からの質問に対して、チームで成し遂げたことや、チームワークに対する考えを交えて答えることを意識しましょう。

面接でよく聞かれる質問として

今までに目標に向かって困難を乗り越え努力した経験

学生時代の取り組みについて一つ話してください

人と協力して何かを成し遂げた経験を教えてください

など学生時代の取り組みについての質問や

海外赴任や出張に関して不安はあるか、やっていけそうか

といった海外で働くことについて、自分の意見を述べるような質問をされることがあります。

プラント業界は海外進出に力を入れている企業が多いので、海外についての質問はESや各面接で聞かれる可能性があります。

その企業が海外進出に対してどのような姿勢を持っていて、そこに自分の考えを組み合わせていけるような回答を準備しておきましょう。

その他の質問として

研究内容について紹介してください

大学院で研究されている内容と弊社での仕事が結びつかない部分もあると思うけどそれについてはどう思いますか

研究活動で苦労したことはありますか

なぜ研究職に就かないのか?また研究職に就かないのに今の研究は楽しいのか?

研究室を組織と捉えると強みと弱みは何か

など学生時代の研究や、そこから深掘りされる質問や

企業選びの軸はなんですか?

どのような就活の軸を設定していますか

なぜ他の専業プラントエンジニアリング会社は受けていないのですか?

といった就活に関しての質問をされる場合が多いようです。

最終面接

最終面接では、プラントエンジニアリングについての理解、そして企業に対する志望度が 内定への重要なポイントとなります。

最終面接でも、基本的に圧迫のような形で面接をされることは少なく、学生の人間性を1番の評価対象として、面接を行なっているようです。

特になぜ他のプラントエンジニアリング会社ではなく、その企業を志望するのかについては深く掘り下げて質問されたとしても答えられるように準備をしておきましょう。

最終面接で聞かれる質問としては

他業界や他の会社じゃなくてなぜうちの会社ですか

志望動機をお答えください

といったような志望度や熱意を聞いてくる質問や

入社後のプラン(職種など)

社員とたくさん話をしてキャリアを聞いたとのことだけど、自身ではどんなキャリアを描いている?具体的にお願いします

希望の仕事や部署に配属されなかったらどうですか?また、このようなエピソードはございますか?

キャリアプランを教えてください

のように入社後のキャリアプランや希望の職種についての質問

周りからどんな人だといわれますか

苦手な人とはどのような人でどのように接しますか?

これまでの挫折経験を教えてください

など一般的な就活で聞かれる質問

インターンはどうでしたか?業務以外の過ごし方についても教えてください

のようなインターンに参加した学生には、インターンに関しての質問をさせることもあるようです。

面接後

ではここからは内定を出した後の企業の対応について紹介していきます。

最終面接では

就職活動の状況を教えてください

もし内定を出したとして、入社するかどうか

といった質問をされる場合もあるようですが、実際に内定をもらった後は就活を終わらせなければいけないのでしょうか。

多くの企業では就活は気が済むまで続けていいと言われたり、一か月程度猶予をもらうことができるようです。

もしいくつかの企業の選考を同時に受けていて、迷っている場合は先輩社員の話を聞く場を作ってもらったり、人事の人に相談に乗ってもらうという方法もあります。

まとめ

いかがでしたでしょうか。

プラント業界を受けるうえで業界研究と企業研究は欠かせません。

また早期内定をもらえ、企業分析に役立つという点からもインターンの情報を逃さず、積極的に参加するようにしましょう。

プラント業界は仕事の内容が分かりづらい業界であるからこそ、頑張りによっては差がつきやすいです。

ここでの情報を参考に皆さんの就活に少しでも役立てば幸いです。

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ここまでプラント業界について詳しくお話ししてきましたが、プラント業界といっても企業は多数存在するため、ご自身で選択肢を絞りづらく、また、ご自身で選考対策をすることも大変になってきます。

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