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都市交通インフラの要!鉄道業界の土木部門とは

2021年5月8日 更新

皆さんは、鉄道会社の職種と聞いてどのような仕事を思い浮かべるでしょうか?

一般的にイメージするのは運転手や車掌、駅員の仕事だと思います。しかし、鉄道業界にもさまざまな仕事があり、多くの人が関わることによって成り立っています。

今回はその中でもエキスパート職やプロフェッショナル職と呼ばれるなかの一つである、「土木技術職」に焦点を当てて、仕事内容や入社後のキャリアの進め方などを中心に解説していきます。

鉄道会社の土木技術職とは

鉄道業界の中で土木部門の主な業務はトンネル、橋梁などの土木構造物や線路の保守、改良工事の計画や施工管理を担当することです。

線路やトンネルなどの土木構造物は安全に利用されることが前提になっているので、少しでもミスや異常があると安心、安全に鉄道を利用することが出来なくなってしまいます。

普段は仕事の様子を目にする機会はなかなかありませんが、私達が毎日快適に鉄道を利用でき、時間に正確に列車が運行されている裏では多くの繊細な作業が行われています。

また、最近では列車ダイヤの高密度化や車両の長編成化によって線路への負担が増しているため、これらの業務は今後も重要と言えるでしょう。

土木技術職の仕事内容は?

では、具体的に鉄道会社の土木系の業務にはどのようなものがあるのでしょうか。

企業によって職種の有無、仕事内容は異なりますが、土木の職種は大きく分けると線路や構造物の保守業務、改良工事に関する業務の2つに分けられます。

以下ではそれぞれの仕事の特徴を紹介していきます。

保守業務(検査・メンテナンス)

鉄道システムの基盤を成す線路やトンネル、橋梁(きょうりょう)などの土木構造物を、安全管理、人的資源管理、コストなどの面から総合的に判断した上で構造物を最適な状態に維持管理していくとともに、設備更新、自然災害対策工事などの構造物の強化を行います。

具体的な仕事としては、線路や土木構造物の調査をし、補修や改良が必要な箇所があれば、その修繕・改良工事の方法を検討したうえで、計画・設計、工事発注、施工管理を担当します。

線路では歪みやつなぎ目の間隔、ボルトの緩みなど、ミリ単位のズレをも見逃さない、繊細な観察力が求められます。

線路の保守では昼間は担当路線を徒歩で巡回し、亀裂や破損等の異常がないかをチェックします。夜間には、保守用車を走らせて、計測器を使った検査を行います。

土木建造物の保守では工事計画の立案の後に、工事を施工するグループ会社への発注が必要になるなど、関係各所との連携が重要になるため、土木構造物に関する知識に加え円滑なコミュニケーションをしながら仕事を進めていきます。

改良工事業務(調査・設計・監理)

改良工事では、混雑緩和や輸送改善のためのホーム拡張などの施設改修工事や連絡線設置工事、横断通路を設置する改良工事等、大規模な改良工事を担当します。

改良工事でも自治体や施工会社との打ち合わせや協議を経ながら、設計・施工管理を進めていくことや、1年以上の工期がかかる工事では、駅や路線などの関係部署との調整や、施工会社との確認作業など、多くの打合せが必要になります。そのため技術だけではなくコミュニケーションをとる機会も多くあります。

また、改良工事では鉄道に関わる全ての物に関わるわけではありません。
ターミナル駅の改良、新駅や生活サービス関連施設などに関しては鉄道の建築部門の職種の仕事となっています。

建築部門の記事についてはこちらで紹介されています。建築職と土木職で仕事内容にどのような違いがあるのかも事前に調べておきましょう。

その他の業務

他にも以下のような業務を行います。

設備メンテナンス(検査等)
線路を定期的に検査し、修繕の要否を判断します。検査の結果措置が必要な箇所については、修繕工事を実施します。

設備メンテナンス(技術管理等)
線路の検査・修繕について技術的基準を検討するとともに、新しい検査手法・技術の検討やメンテナンスにかかわるルールの検討を行います。

指令業務(運転保安、作業統制等)
施設指令室により、設備故障がないか24時間体制で監視しています。設備故障が、発生した際は、速やかに現地確認を実施し、早期復旧できる体制を整えています。

研究開発
より効率的なメンテナンス方法や新しい軌道材料の研究を行っています。技術開発は当社のもつ研究開発センターだけでなく、現場第一線でも実施しています。

国際事業
海外事業として、東南アジアなどでの鉄道事業に対して技術支援や高速鉄道建設プロジェクトに参画する例もあります。

土木部門の仕事のやりがい

土木部門で働くことの魅力や、やりがいはどのようなものがあるのでしょうか。

まず、鉄道業界全体としては鉄道は駅を中心に街ができるなど、昔から社会の中心として成り立っています。そのような公共性の高い業界で働けることは1つの魅力になります。

土木部門の仕事はお客様と直接関わることは少なく、「ありがとう」や「おつかれさま」などの言葉を貰う機会は多くはないかもしれません。

しかし、自身の仕事が多くの人の安全、安心を支えているということが、大きなやりがいであったり、喜びにつながる、社会に求められている大切な仕事といえるでしょう。

また、保守や改良土木では大規模な仕事に関わる機会も多いので、影響の及ぶ範囲が広く、関係者も多岐にわたりますので責任感が大きい分達成感も大きい仕事となります。

自分が設計したものが実現し、形として残ることも魅力の1つです。

どのようなキャリアを進むのか

総合職では、入社時に配属された1つの部門にとどまることなく部門を横断するジョブローテーションを行い自分の適性を見つけていくことになります。

一方で、エキスパート職、技術職の1つである土木技術職は一般的に入社時に配属された部門で、現場でのキャリアを積んでいきます。異動も部門内のみであり、技術を磨き、経験を重ねながら、その道のプロフェッショナルとしてキャリア形成していきます。

また、関連業務を行うグループ会社に数年間出向し技術や経験を積む場合もあるようです。

土木部門に就職するためには

鉄道会社の土木部門には土木工学、社会基盤工学、都市工学など、主に土木に関する分野を専攻されている方を中心に採用されているようです。

自分の専攻が採用学部に含まれているのか気になった方は企業の採用実績を調べてみましょう。

まとめ

今回は、鉄道業界の中でも土木部門に関する職種について説明しました。

鉄道は多くの人に利用されていますが、鉄道の土木部門の仕事については知らなかった方も多かったと思います。

鉄道環境を保つために細心の注意を払い日々の業務に取り組む土木の仕事は安全安心で快適な鉄道運行には欠かせません。

この記事を読んで鉄道会社の土木技術職に興味を持った方は、業界各社の採用ページや説明会へ参加することで、さらに詳しく調べてみましょう!

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